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2016年度 第一回FINDAS研究会 「貞しき女性・浄なる女性――歴史学的アプローチから」の報告 

掲載日 | 2016年05月06日

4月23日に開催いたしました、第一回FINDAS研究会の報告です。

 
横地報告では、生理があるために女性を「不浄な存在」とみなす前近代南アジアにおける女性観にたいして、古典文献から問題提起を行い、浄化機能として生理が解釈されていたことを指摘した。こうした考え方が、文献が記された同時代の一般的な認識とみなしうるかは検討の余地があることも明らかにした。質疑では生理の捉え方をめぐって、他地域との比較や、文献/実践レベルの観点から議論が深められた。

太田報告では、1700年頃に南インド・マイスール王国の宮廷につかえる侍女が著したカンナダ語文献『ハディバデヤ・ダルマ(貞女の法)』を取り上げて、妻が遵守すべき規範について論じた他の同時代文献との比較を行い、同書の特徴を浮き彫りにした。男女関係をとらえる視点・枠組みは、多様であったことを指摘し、その背景を歴史的文脈に位置付けて検討した。植民地以前に生じていた文化、価値観の変容に着目する必要を強調した。
質疑では、テキストに使われる用語の統一性、および当時の政治権力の影響などから議論が深められた。

参加者27名。

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