総合国際学基礎「具体的事例を通してみる研究方法(1)言語学1」
野元 裕樹 (nomoto@tufs.ac.jp)
2020/6/8
私の研究内容
個人ウェブサイト
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/nomoto/
関心・研究手法の変遷
publication-c.html
最近の研究・開発
「マレー語・インドネシア語コンコーダンサーMALINDO Concの開発について」Luncheon Linguistics (2019/4/24)
luncheon20190424.html
マレー語・インドネシア語形態情報辞書MALINDO Morph
LREC2018-slides-final.pdf
https://github.com/matbahasa/MALINDO_Morph
これから:品詞情報追加(パラツキー大学David Moeljadi氏との共同研究)
MALINDO Concに品詞検索追加
統語・意味情報を付与されたコーパス
それに基づく深いレベルでの言語研究
cf. 大規模な平文データによる言語研究(例:単語分散表現を用いた語彙意味論研究)
形態情報アノテーション付きコーパスを使った、マレー語サラワク方言の受動文の研究
Passive subtypes in Sarawak Malay (to appear in
NUSA
68)
TUFS Asian Language Parallel Corpus (TALPCo)
IPAnnotation.pdf
https://github.com/matbahasa/TALPCo
科研(基盤B)「代名詞代用・呼びかけ表現の通言語学的研究」
日本語、朝鮮語、インドネシア語、ジャワ語、マレー語、タイ語、ベトナム語、ビルマ語
オープンサイエンス vs. 伝統的価値観に基づく評価
「〇〇へ行ってビデオも撮って、自然発話・実験データを採集してきました」
「一次資料を使った研究をしました」
「そのデータはどこにある?」—「私のパソコンにあります」
「旅費は?」—「科研費で海外出張しました」
「成果を国際査読誌 Journal of △△で報告しました」
「PDFがダウンロードできないんですけど…」—「東京外大の図書館が購読していないんでしょうね」
「代わりにダウンロードして送ってもらえませんか?」—「最近、学内で規定ができて、そういうことはできなくなったんです」
「
NUSA
は
Scopus
にインデックスされていますか?」—「Scopusにはインデックスされていませんが、
DOAJ
には登録済みです。」
—「今年度は『Scopus論文2本以上』って大学との契約なんです…」
「話者の個人情報が出ますが大丈夫ですか?」—「〇〇の人たちはそんなこと気にしないから、口頭でちょっと聞いておけば大丈夫だよ。むしろ有名になれて喜ぶよ。」
参考資料
アメリカ言語学会ウェビナー
Open Access Primer
国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター