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ハンソル・サバイバー,日本を行く
補助記号の説明

이틀후 오사카에 도착한 우리 조원들은 느끼한 일본음식탓에 통 식사를 못한지라 한국식당을 찾아 맛있게 먹어 보자고 의기투합을 했다. 호텔을 나와 약 20분간 헤맨 끝에 한국전통냄새가 물씬 풍기는 음식점을 발견하게 되었다. 우리는 환호성을 지르며 그 집으로 달려갔다.

“어서 옵쇼”라는 인사를 듣고 싶었지만,실망스럽게도 일본말 인사가 튀어 나왔다. 우리는 자리에 앉자마자 불고기와 김치를 시켰다. 옆⌒테이블에서 풍겨 나는 불고기 냄새에 침을 흘리며 음식이 도착하기를 기다렸다. 이국에서 맡아 보는 불고기냄새, 어찌 그리 구수하던지. 우리는 불고기와 함께 도착한 김치를 밥도 먹지 않고 마구 먹어대기 시작했다. 매콤한 김치가 그렇게 맛있을'수가 없었다. 다 익은 불고기를 입안에 넣으니 스르르 녹는것 같았다. 먹느라고 정신이 없었던 우리에게 그제서야 한국말이 들려 오기 시작했다.

깜짝 놀라서 주위를 돌아보았더니, 웬걸 탁자에 앉아 정신⌒없이 음식을 먹고 있는 사람이 모두 한국인이었다. 물어 보지 않아도 느끼하고 단 일본음식에 질려서 고향의 맛을 찾아 몰려온것이 분명하다. 이야기를 나누지 않아도 김치와 불고기를 먹는 동포들에게서 따스한 정이 느껴졌다.

出典:한솔 서바이버著 『한솔 서바이버 일본을 가다』(고려원,1996) p.123

 語 義 
조원〈組員〉  班員。「くみいん」ではない。
느끼하다  (食べ物が)油っぽい。話し言葉では[니끼하다]とも発音される。
음식〈飲食〉  料理。
  せい。
  (否定とともに) まったく,まるで。
II-ㄴ지라  …したので。
의기투합〈意氣投合〉
헤매다  さまよう。
II-ㄴ 끝에  …した末に。
전통〈傳統〉  伝統。
물씬  つーんと,ぷーんと(臭いがするさま)。
풍기다  (臭いが)漂う。
환호성〈歡呼聲〉  歓呼の声。
지르다  叫ぶ。
어서 옵쇼  いらっしゃい(商人などが使い,一般人は使わない)。
실망스럽다〈失望――〉《形》  がっかりする。
튀어 나오다  飛び出る。
I-자마자  …するやいなや。
시키다  注文する。
  つば,よだれ。
맡다  (臭いを)かぐ。
어찌  《書》なぜ,何ゆえ。 cf.어떻게
그리  《書》かくも。 cf.그렇게
구수하다  香ばしい。
I-던지  …したのか(回想法)。 → 分析
마구  むやみに,やたらに。
III-대다  …しまくる。
매콤하다  辛い。唐辛子のような辛さに使う。
익다  火が通る,熟す。
스르르  とろり,するり(固いものが柔らかくなるさま)。
녹다  溶ける。
I-느라고  …しようと。 → 分析
그제서야  そのときになって
들리다  聞こえる。
깜짝 놀라다  びっくりする。깜짝 はびっくりするさまを表す擬態語。
돌아보다  振り返って見る。
웬걸  なんだ(予想に反したり,否定的な結果について発する間投詞)。
탁자〈卓子〉  テーブル
정신없다  我を忘れる。「平常の心構えでいられない」という意味。
달다  甘い。
질리다  嫌気がさす,飽き飽きする。
몰려오다  押し寄せる。
분명하다〈分明――〉  はっきりしている。
나누다  分ける。
따스하다  暖かい。ぬくぬくした暖かさをいう。
〈情〉
느껴지다  感じられる。느껴다 の第III語基に III-지다 のついた形。 → 分析
 分 析 
I-던지  …したのか

回想法(目撃法)は,話者が見聞きしたり体験したりしたことがらについて回想して述べるときに用いられる。日本語では「…していた」などのように,いわゆる過去進行の形に訳されうる場合が多いが,あくまで経験を回想するという点で,単なる過去形とは厳然と区別される。

  • 우리 동생은 어렸을 때 밥을 잘 먹더라. うちの弟は小さいときご飯をよく食べたよ
  • 선생님이 어제 이렇게 말씀하시던데요. 先生が昨日こうおっしゃっていたんですが

この例は両方とも回想法を用いている。1つめの例は「弟がご飯をよく食べる」ということを話し手が目撃し,それをいま回想して述べている。2つめの例は「先生がおっしゃった」ことを話し手が聞き,いまそれを回想して述べている。話者の「見聞き」というのは,必ずしも話者が直接見たり聞いたりしていなくてもよい。風の噂で小耳にはさんだことについても回想法は使える。

回想法はその多くが「I--」という形式によって表されるが,この形式の全てが回想法となるわけではない(例えば連体形の I-,接続形のI-더니 など)。終止形における回想法の代表的な形としては以下のようなものがある(하다 によって形を代表させる)。

  上 称 中 称 等 称 下 称
叙述形 하더라고요 합디다 하더라
疑問形 하던가요 합디까 하던가 하더냐
하던지요 하던지
詠嘆形 하더군요   하더군
婉曲形 하던데요   하던데

上称詠嘆形I-더군요 は「…したなあ」という詠嘆のニュアンスがあまりない。上の表から分かるように,回想法は上称叙述形がないため,その代わりとして詠嘆形を叙述形のように用いる。

回想法の特徴は,主語が1人称でないことである。つまり,話者自身に対しては回想法を用いることができない。

  • 서울에 있었을 때는 매일같이 비가더라. ソウルにいたときは毎日のように雨が降っていたよ
  • 동현씨는 여자친구에게 잘 해더군요. トンヒョンさんは彼女によくしていましたよ
  • 그는 술을 마시더니 갑자기 일어섰다. 彼は酒を飲んでいたが,突然立ちあがった。

ただし,話者自身に関することがらでも,主語(-가/-이で表されるもの)が1人称でなければ回想法を用いることができる。

  • 때 나는 머리가 굉장히 아프더라. そのとき私は頭がひどく痛かった

また,話者自身の感想を述べるときに,しばしば回想法が用いられる。日本語では現在形で訳すと自然なことが多い。

  • 저는 이 색깔이 좋더라고요. 私はこの色が好きなんです
  • 이런 일에는 짜증이 나더라. こういうことは嫌気がさすよ
I-느라고  …しようと

「…したのが原因で」,「…するのが目的で」という意味を持っている。後ろに来る動詞は過去形の場合が多く,I-느라고 形の動詞の動作は,すでに行なわれている動作を表すようである。

  • 일을 보느라고앞까지 갔다 왔습니다. 用事をすまそうと駅前まで行って来ました。
  • 학비를 마련하느라고 아르바이트를 열심히 했다. 学費を出そうとアルバイトを一所懸命した。

上の例で,例えば1つめの例は「갔다 오겠습니다(行って来ます)」とすると,「用事をすます」という動作がまだ行なわれていないことになるため,不自然に聞こえるようである。

「…しようと」という訳からも分かるように,この形は「II-려고」に置き換えうることがある。

III-지다  …られる

朝鮮語の使役形・受身形の作り方は一筋縄ではいかない。日本語は動詞に「(さ)せる」,「(ら)れる」を規則的につければいいが,朝鮮語は後ろにつく要素がいくつかあり,どれがつくか動詞によってあらかじめ決まっている。何もつけることのできない動詞もある。

固有語の動詞には,主として「--------」がつく。これらはどれもが使役も表しうるし受身も表しうる。

  使   役 受   身
-- (食べさせる),(入らせる) (包まれる),(置かれる)
-- (座らせる),(読ませる) (食べられる),(踏まれる)
-- (生かす),(泣かせる) (かまれる),(積まれる)
-- (抱かせる),신’(履かせる) 안’(抱かれる),(むしられる)

--------」は使役・受身のみならず,自動詞を他動詞にしたり,他動詞を自動詞にしたり,あるいは形容詞を動詞にしたりする役割もする。

  • 끓다(沸く) ―― (沸かす)
  • 닫다(閉める) ―― (閉まる)
  • 넓다(広い) ―― (広げる)

名詞(多くは漢字語)+하다という形の動詞は,하다시키다 に置き換えると使役になり,되다 に置き換えると受身になる。

  • 사용하다(使用する) ―― 사용시키다(使用させる) ―― 사용되다(使用される)

ただし,上のように3つの形がそろうのは,하다 がついて他動詞になる場合で,하다 がついて自動詞のものは 되다 に置き換わってもやはり自動詞である。このような動詞の多く,例えば「발전되다(発展する),상승되다(上昇する)」などの自動詞は 하다 形を用いない。「통하다(通じる)」のように1字の漢字語に 하다 がついた動詞は 시키다되다 をつけ替えることができない。受身形には 되다 以外に 받다당하다 がつくものがある。받다 は「受ける」,당하다 は「こうむる」という意味なので,そのような意味を含む受身の場合はこれらに置き換えることができる。「피살(殺されること)」〈被殺〉のように始めから受身の意味の漢字語には 하다 がつきえない。これらをまとめると以下のようになる。

漢字語 하다 시키다 되다 받다 당하다
〈通〉 × × × ×
사용〈使用〉 × ×
발달〈発達〉 × ×
의심〈疑心〉 ×
수술〈手術〉 × ×
침략〈侵略〉 ×
피살〈被殺〉 × × ×

動詞の種類に関係なく,使役形「I-게 하다」と受身形「III-지다」が作れる。上の方法で作ることのできないものはこの形から作る。ただし,固有語動詞の場合「--------」とこの方法とで,ニュアンスの差があるものもある。「III-지다」は翻訳調の文でよく用いられ「おのずからそうなる」というニュアンスを含む場合がある。

  • 앉다(座る) ―― (座らせる;直接させる),게 하다(座らせる;座るよう仕向ける)
  • 배가 고프니까 음식이 잘 먹어진다. お腹が空いているからご飯がよく入る(食べられる)。
 日本語訳 

2日後,大阪に着いたわが班員たちは,油っこい日本食のせいで全く食事ができなかったので,韓国食堂を探しておいしく食べようと意気投合をした。ホテルを出て約20分間さまよったのちに,韓国伝統の臭いがぷうんと漂う料理屋を発見した。我々は歓呼の声をあげてその店へ駆けて行った。

어서 옵쇼(いらっしゃい)」という挨拶を聞きたかったが,あいにく日本語の挨拶が出てきた。我々は席につくや否や焼肉とキムチを頼んだ。隣のテーブルから漂う焼肉の匂いによだれをたらしながら料理が来るのを待った。異国で嗅いでみる焼肉の臭い,何ゆえかくも香ばしいのか。我々は焼肉といっしょに出てきたキムチを,ご飯も食べずにかぶりつき始めた。ぴりりと辛いキムチがこんなにおいしいとは。充分焼けた焼肉を口の中に入れると,とろりととけるようだった。我を忘れて食べていた我々に,そのときはじめて朝鮮語が聞こえてきはじめた。

びっくりして周りを振り返ると,なんのことはない,テーブルに座って無我夢中で料理を食べているのが,みな韓国人だった。聞いてみずとも,油っこくて甘い日本の料理に飽きてふるさとの味を求めて押し寄せてきたのは明らかだ。言葉を交さなくてもキムチと焼肉を食べる同胞たちから暖かい情が感じられた。


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