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悪父伝
補助記号の説明

모든 식구는 아버지가 일을 나가면 가능한한 늦은 시간에 돌아오기를 바랐다. 하지만 술이라고는 전혀 입에 대지도 않고 오락따위와는 담을 쌓은 아버지였던터라 일만 끝나면 곧장 집으로 왔고,어머니가 밥상을 들고 안’방으로 들어간 다음 반시간쯤 지나고 나면 비명’소리와 매질이 터졌다. 아버지의 폭력은 술도 마시지 않고 말짱하기 짝이 없는 정신으로 행하는것이어서 그만큼 더 잔혹하고 무서웠다. 그것은 계획되고 철’두철미하게 실천하는 형벌이나 마찬가지였다.

밤이면 밤마다 식구들은 아버지가 기분이 좋아서 들어오기를 바랐다. 그래야 형벌이 없겠기때문이었다. 그러나 그런 날은 1년 통틀어 이틀도 안되었다. 아버지가 “간조”를 타 오는 날도 마찬가지였다. 한달 피땀 흘려 돈을 받아 집으로 돌아오면 생활비다 아이들 등록금에 옷값이다 뭐다 해서 거의 남는것이 없었고,그러면 아버지는 또다시 격렬하게 화를 내어 닥치는대로 매질을 시작하고는 했다. 그래서 저녁만 되면 집안에는 구석수석 공포가 스며들었고,어서 날이 밝아 아버지가 도시락 두개를 싸 가지고 전차정거장으로 나갈 때까지 모두들 숨을 죽이고 기다려야 했다. 그나마 다행인것은 아버지가 새벽 일찍 일을 나갔기때문에 해만 뜨면 자유와 해방의 시간이 일찍 찾아온다는것이었다.

出典:안정효「惡父傳」,『金裕貞文學賞 수상작품집』(동서문화사,1992) pp.21~22

 語 義 
모든  《冠》全ての。 → 分析
식구〈食口〉  家族。가족〈家族〉は集団として捉え,식구 は個々人に焦点が当てられている。
-/-  …に,…をしに。 → 分析
連体形〈限〉  …する限り。
I-  …すること。
-라고는/-이라고는  …などは,…といったものは。
대다  あてがう。「입에 대다」で「口にする」。
따위  たぐい。
  へいがき。
쌓다  積む,重ねる。「담을 쌓다」で「縁を断つ」。
連体形터라  …するので,…する折なので。
- II-  …さえ…すれば。
밥상〈―床〉  ちゃぶ台。
  アンパン(朝鮮家屋の居間)。
I-고 나면  …すれば。 → 分析
비명〈悲鳴〉
매질  むち打ち。
터지다  突如始まる,はじける,爆発する。
폭력〈暴力〉
말짱하다  正気だ,はっきりしている。
I-기 짝이 없다  …すること極まりない。
정신〈精神〉
행하다〈行――〉  行なう。
그만큼  それだけ,そのぶん。
잔혹하다〈殘酷――〉  残酷だ
두철미〈徹頭徹尾〉
실천〈實踐〉  実践
형벌〈刑罰〉
I-때문이다  …するためだ。
통틀다  合わせる,ひっくるめる。
이틀  2日。
타다  (お金などを)得る,もらう。
피땀  血と汗。
등록금〈登録金〉  授業料,学費。
격렬하다〈激烈――〉  激しい。
화를 내다  怒る。
닥치는대로  手当たり次第に。
I-고는 하다  …したりする,…したものだ(習慣的な反復)。「I-(北:I-)⌒하다」と同じ。
구석수석  すみずみ。구석(すみ)を2つ重ねた表現。
공포〈恐怖〉
스며들다  沁み込む。
어서  早く。
날이 밝다  夜が明ける。
도시락(北:곽밥)  弁当。
싸다  包む,くるむ。
III 가지고  《話》…して。III- の話し言葉形。
전차〈電車〉  一般には 전철〈電鉄〉を用いる。
정거장〈停車場〉  駅,停留所。
  息。
죽이다  殺す。
새벽  明け方。夜12時から夜明け前の時間帯。
뜨다  (太陽・月が)昇る。
 分 析 
모든  全ての

「全ての」と訳される単語には「모든」と「」とがある。모든 は「個々の構成要素がそれぞれ全て」という意味であり(英語の all に当たる), は「全体として丸ごと」という意味である(英語の whole に当たる)。

  • 모든 나라 全ての国,모든 사람들 全ての人々
  • 세계 世界, 국민 国民全体
-/-  …に,…しに

日本語で「…に行く(来る)」のように移動動詞の前に「…に」が来るものは,朝鮮語では互いに異なった格語尾をとることがある。「学校に」のように場所を表す体言に「…に」がついて到達点を表す場合は,朝鮮語は「-에」によって表される。

  • 백화점 가서 옷을 하나 샀다. デパート行って服を1着買った。

ところが,「出張に行く」「旅行に行く」などの場合は,「出張」「旅行」という場所に行くのではなく「そのような活動のために行く」という意味である。つまり,「…に」は活動を表す体言について目的を表しているわけである。このような場合,朝鮮語では「-」ではなく「-/-」を用いる。

  • 일본에서 유학 왔다. 日本から留学来た。
  • 다음’주부터 미국 출’장 갔다 오겠습니다. 来週からアメリカ出張行って来ます。
I-고 나면  …すれば

原形は「I-고 나다」だが,終止形としては用いない。1つの動作が完了して次の動作へ移ることを表す。「…し終われば」というように「し終わる」という意味合いを含んでいる。形としては「I-고 나면」以外に接続形「I-고 나서(…し[終わっ]てから)」,「I-고 나니(…すると,…し終わると)」,連体形「I-고 난(…し[終わっ]た…)」が主に用いられる。

  • 일이 끝나고 나서 다시 전화할’게. 仕事が終わってからもう一度電話するよ。
  • 책을 다 읽고 나니 벌써 새벽이었다. 本を全部読み終えたらもう明け方だった。
  • 밥을 먹고 난 뒤에 공부를 한다. ご飯を食べ終えた後で勉強をする。
 日本語訳 

家族はみな,父が仕事に出たら可能な限り遅い時間に帰ってきてくれることを望んだ。だが,酒というものは全く口にもせず,遊びのたぐいとは縁を切った父だったので,仕事さえ終わればまっすぐ家に帰り,母がちゃぶ台を持って居間に入ってから30分ほど過ぎると,悲鳴の声とむち打ちが始まった。父の暴力は酒も飲まず,至ってしらふで行なわれるので,その分より過酷で恐ろしかった。それは計画されて徹頭徹尾実践する刑罰のようでもあった。

夜には決まって,家族は父がいい気分で帰って来ることを願った。そうすれば刑罰がないだろうから。しかしそんな日は1年を通して2日もなかった。父が「稼ぎ」をもらってくる日も同じだった。ひと月汗水たらして金をもらい家に帰れば,生活費だ,子供の学費に服代だ,何だといって,ほとんど残らず,すると父はまた激しく怒って手当たり次第にむちを打ち始めたものだった。それで夕方になると家の中はすみずみに恐怖がしみわたり,早く夜が明けて父が弁当2つ包み電車の駅に出かける時まで,みな息を殺して待たねばならなかった。それでも幸いなのは,父が朝早く仕事に出たので,日さえ昇れば自由と解放の時間が早く訪れるということだった。


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