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日本並みに複雑?! チューリッヒのごみ分別事情

2017.12.28 スイス,チューリヒ大学,派遣留学

こんにちは。私は現在派遣留学でスイスのチューリッヒに滞在しています。今回は、チューリッヒ市の例を中心に、スイスでのごみ分別事情について書きます。

日常生活では必ずごみが出ますが、国や自治体によってその捨て方は異なります。日本の多くの市町村ではごみの分別の種類が多いということは良く知られていますが、スイスも日本と同様にごみの分別は非常に複雑です。スイスは地理的に農業に不向きなうえに資源に乏しいため、近年はリサイクルに力を入れています。捨てられてしまうものを資源物として有効活用するため、スイスには日本と同じくらいごみの種類がたくさんあり、分別も複雑です。

スイスでは原則として資源ごみの回収は無料、可燃ごみの回収は有料(クリスマスツリーなど、無料で回収される可燃ごみもある)です。瓶、金属(缶を含む)、ペットボトル、ペットボトル以外のプラスチック製ボトル、電池、古紙、厚紙と段ボール、スプレー缶、CD・DVD、割れた食器、衣類と靴、壊れた電化製品を除くごみは可燃物です。

瓶は色別に、白(透明)、緑、茶色(白でも緑でもない色)の3種類に分けて、街中に設置されている大きなごみ箱に捨てます。瓶を捨てる際、ラベルをあらかじめはがす必要はありません。この瓶の回収箱の設置されているところには、金属ごみや靴を含む衣料品、機械油や食用油の回収箱も設置されています。また、電池やCDなど、一部の資源物はスーパーマーケットで回収しています。





指定のごみ袋に入れていない場合、可燃物は回収されません。この写真はチューリッヒ市の可燃物の指定袋です。サイズは4種類あり、10枚束で買うことができますが、価額は35L(中サイズ)10枚で2,000円強と非常に高額です。その上、盗難防止のためスーパーマーケットでは買うのが少し面倒で、他の商品のように棚に陳列してあるのではなく、タバコを買うときのようにレジ係の店員に申告して買います。郵便局では他の商品と同様に指定ごみ袋が置いてあるので、必要なぶんだけ自分で取って窓口で買うことができます。


一部の家庭では、生ごみやプラスチック容器を資源物として、可燃物とは区別して別の袋に入れて捨てます。可燃物と一部の資源物は、住宅の前に置いてある大きなコンテナに入れると、自治体が決めた日に回収されます。このコンテナはごみの種類ごとに、可燃物・古紙・段ボールの3種類が最低1個ずつ設置されています。生ごみ専用のコンテナを設置している物件もあります。

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