東京外国語大学学術データ管理・公開ポリシー

東京外国語大学学術データ管理・公開ポリシー

2023年3月22日制定

(目的)

1. 東京外国語大学(以下、「本学」という。)は、「多言語多文化化する日本と世界で、人々の共生に寄与する人材、そして地球的課題に取り組むことのできる人材の養成」と、「共生社会の実現に向けた社会貢献事業への取り組み」をミッションとして掲げている。本学ではその一環として、地球上の様々な言語文化、歴史的背景をもつ人々の営みを探究する研究者が、その研究過程で収集する、あるいは生成する学術データを適切に保存・管理し、それらの学術データを「人類の知」として蓄積するための環境を整備することをめざす。
 学術データの公開および利活用の方法については、研究の対象となる社会の文化的、政治的背景に配慮する形で、その社会に生きる人々の立場と研究者の立場の双方に留意し、個々の研究分野の特性に柔軟に応じていくこととする。
 本学は、研究対象である社会、そこに属する個々人との十分な対話を行うことにより、学術データの公開・利活用に内在するリスクと利益を認識・考慮しつつ、「人類の知」の蓄積と共有の方法の確立をめざすことで、学術研究の広範囲にわたる発展と、地球社会の調和ある多文化共生に大きく貢献することができると考える。
 以上の理念のもと学術データ管理・公開ポリシー(以下、「本ポリシー」という。)を以下のように定める。

(学術データの定義)

2. 本ポリシーが対象とする「学術データ」は、本学における研究活動において収集または生成された情報を指し、デジタル・非デジタルを問わない。

(学術データの管理主体)

3. 本学では、原則として学術データを収集または生成した研究者がその学術データの管理を行う権利と義務を有することを認める。

(学術データの管理)

4. 研究者は、法令、学内の倫理基準や規程その他これに準ずるもの、学術データの性質やそれぞれの研究分野の要件に従って学術データを管理する。

(学術データの共有・公開)

5. 研究者は、法令、学内の倫理基準や規程その他これに準ずるもの、学術データの性質やそれぞれの研究分野の要件、および収集した地域・社会の特質を踏まえた倫理的要件に従って学術データを共有・公開する。

(大学の役割)

6. 本学は、学術データの保存、管理、共有、公開および利活用を支援する環境を整える。

(見直しについて)

7. 本ポリシーは、社会や学術状況の変化に応じて適宜見直しを行うものとする。

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