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2013年2月 月次レポート(杉山香織 フランス)

ITP 2月月例報告

杉山香織

 2月16日にパリでTroisième journée doctorale du CELIJA が開催され、そこで発表を行いました(https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxjZWxpamFmcnxneDo1N2RlZTNmYmY5ZWJiNzEx)。
"Les corpus d'apprenants, leur développement et leurs applications"(学習者コーパス、その発展と応用)というタイトルで、コーパス言語学の発展と、コーパスを用いた語彙習得研究の可能性について発表しました。このJournéeは、日本語を専門とされる先生方や博士課程の学生が主な参加者でしたので、これまで発表を行ってきたフランス語学系の学会とは少し異なった観点からのご指摘やコメントを多くいただくことができました。発表後にはいろいろな参考文献のリストをいただくことができたり、これからの研究に有用なご提案もあり、非常に有意義な発表機会でした。
 また、6月にペルピニャン大学で行われるAFLS (Association for French Language Studies)での発表の申請が受理されました(https://sites.google.com/site/afls2013perpignan/home)。この学会は、フランス言語学関連の学会ではかなり大規模な国際学会ですので、このような機会を持つことができ身が引き締まる思いです。発表タイトルは、Différence dans l'Utilisation des Marqueurs Discursifs : Analyse Comparative entre Apprenants et Français Natifs (ディスコースマーカーの使用に見られる差異:学習者とフランス語母語話者の比較分析)で、自由会話におけるディスコースマーカーの使用について、母語話者と学習者の比較を中心に個人差、レベル差などについて量的・質的な分析を行います。
 博士論文に関しましては、分析の精緻化を中心に3月末の素稿完成に向けて進めました。分析が一度終わった箇所でも、時間を空けて再読すると問題点が見えてきます。終わりが見えそうで、なかなか先に進まない辛い段階でもあります。それでも根気強く日々博士論文と向き合って行きたいと思います。

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