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2010年6月 月次レポート(モハンマド・ファトヒー ドイツ)

モハンマド・ファトヒー
エアランゲン大学


2010年度ITP-EUROPA 月次レポート(6月)

 6月1日に母が他界した。母の病態は2週間の間に急に悪化し、亡くなる前日に病院に運ばれたが、もう手遅れであった。シーアホルツ教授のゼミを除いて、2週間ほど休んだ。また、6月17日に鼻の手術をエアランゲン市内の病院で受けた。私は慢性副鼻腔炎に悩まされ、息が困難になってきたため、手術をすることになった。手術後、多少の痛みがあったが、生活や研究まで影響を及ぼすほどのものではなかった。

 6月28日にシーアホルツ教授のゼミナールでドイツ語のAttributsatz(名詞にかかり名詞を修飾する付加語文)について発表した。初めてのドイツ語での発表で緊張していた。発表の内容をなるべく分かりやすくするため、参加者に質問し、議論するようにしていた。
 次の日にシーアホルツ教授と面会し、発表のことや私の研究のことについて話しあった。具体的に言えば、内容修飾を受ける名詞とそれに後続する修飾節との間の意味関係を調べるにあたって、データ収集や分析の方法についてアドバイスを頂いた。
 まず、ゼミナールでの発表において問題となった内容修飾を受ける名詞の結合価の問題についてコメントを頂いた。そして、シーアホルツ教授が持つ前置詞付加語による修飾を受ける名詞のリストをメールで送ってくださることになった。教授のリストと私が持っている名詞のリストを比較し、自分のリストにない名詞が修飾節による修飾を受けるかどうかを調べることになった。
 次に、シーアホルツ教授が執筆した付加語文の認定の問題に関する論文の写しを頂き、論文の内容を紹介して下さった。

 母の急死のショックが大きかったため、少し時間が必要であったが、これからも博士論文の完成に向けて、派遣期間の残りの2ヶ月にベストを尽くし、研究に従事するよう努める。

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