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2010年5月 月次レポート(モハンマド・ファトヒー ドイツ)

モハンマド・ファトヒー
エアランゲン大学

2010年度ITP-EUROPA 月次レポート(5月)

 温度がこれから上がるだろうと思い、冬の服を全部日本に送った。しかし、寒さが和らがず、東京の冬のような気候が続いた。コートを買うか買わないかと迷っているうちにまた風邪を引いてしまった。今年は雪の量や温度という面から例外的だと言われている。5月なのに、まだカフェの中でコーヒーを飲まなければならない人の多くはがっかりしているらしい。
 5月20日にエアランゲンで大きなビール祭(Bergkirchweih)が行われた。毎年この時期に行われるこの祭りにはエアランゲン市民だけでなく、周りの町からも多くの人が訪れると聞いた。町の中心部から歩けて行ける(とても)小さな山で行われる。祭りの間はビール瓶を持って歩きながら飲んでいる学生が多く、町の様子が一変する。
 さて、研究について言えば、「日本語とドイツ語における動詞型名詞修飾表現の対照研究」とテーマとする博士論文執筆に向けて、そのサブテーマに関する小論文をまとめる形で、博士論文の原稿を執筆している。今月はドイツ語と日本語の複文における名詞修飾節の位置づけというサブテーマについて書くことができた。ドイツ語の複文に関しては、複文の下位分類やその問題点を概観し、名詞修飾節の認定の問題に触れた。日本語の複文に関しては、以前書いたものをまとめ直したが、二つの主な下位分類とそれぞれにおける名詞修飾節の位置づけを扱った。
 5月下旬、母の具合が悪くなった。これまで母とは電話で直接話ができていたものの、ここのところ母に話す元気がなくなってしまったようで、弟から母の具合を聞くだけになった。母の容態が悪化しているようだが、一時帰国許可を申請し、エジプトに行くかべきかどうか迷っている。

Mohammed5-1.JPG                                              ビール祭の山に向かう人々

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