【南アジア研究センター共催】日本南アジア学会月例懇話会

日  時 : 2022年10月22日(土)10:00-12:00

開催場所 : ZOOMミーティングによるオンライン開催

報告者

石川さくら(東京外国語大学博士前期課程)
「インド・アーリヤ諸語の『複合動詞』研究―動向と展望」

報告要旨

本発表は、南アジア言語学で「複合動詞」と呼ばれる現象とそれにまつわる課題について、主にインド・アーリヤ諸語に関する動向をまとめ、インド・アーリヤ諸語の 1 つであるベンガル語を中心にその展望を述べるものである。複合動詞は長期に渡り、様々な言語学分野の研究対象となっており、研究者の立場により使用される用語や通時的・共時的な文法の捉え方が異なる。したがって本発表は用語を整理することから始める。次に、特に分析対象となってきたテーマ―前項動詞と後項動詞の選択性や語用論・意味論、文法における位置と機能について触れる。最後に、研究動向を踏まえ、研究のギャップと展望を述べる。特に、ベンガル語の研究は、ヒンディー・ウルドゥー語が研究の中心だった複合動詞研究の記述を充実させ、インド・アーリヤ諸語の複合動詞の全体像の解明に繋がる。また、対照言語学や言語類型論の知見の導入により、インド・アーリヤ諸語の複合動詞への更なる理解が進むことが期待される。

コメンテーター

プラシャント・パルデシ(国立国語研究所)

発表言語

日本語

参加方法

参加をご希望の方は、ZOOMのリンクをお送りしますので、10月20日(木)までに下記のGoogleフォームよりお申し込みください。
ZOOMのリンクは開催日前日にご登録いただいたメールアドレスにお送りする予定です。

https://forms.gle/ZHBW1yXspwQ9hqYe8

主催・共催

日本南アジア学会月例懇話会(主催)・東京外国語大学南アジア研究センター(共催)

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