BLM連続セミナー第7回 「教育の平等と公正のはざまで揺れるBLM」

第7回目のテーマは 教育の平等と公正のはざまで揺れるBLMです。

オバマ大統領の誕生やスポーツ界での活躍など、現代社会において黒人の地位は飛躍的に向上しました。しかし、その一方で、人種差別問題が教育や雇用などさまざまな分野で今もなお強く存在していることも厳然とした事実です。本講演では、BLMを様々な社会的差別における「平等」と「公正」の議論の中で歴史的に読み解き、その現状と課題について明らかにしたいと考えています。本学卒業生の佐々木亮先生とのコラボレーションです。関連テーマを研究する本学大学院生との議論のパートもあります。

講演者

  • 岡田昭人(大学院総合国際学研究院教授)
    http://www.tufs.ac.jp/research/researcher/people/okada_akito.html
  • 佐々木亮(聖心女子大学現代教養学部国際交流学科講師)

    プロフィール:聖心女子大学現代教養学部国際交流学科講師。専門は国際法・国際人権法で、国家の平等確保義務や多文化共生社会における人権問題等を主たる研究課題とする。
    東京外国語大学外国語学部ロシア・東欧課程ポーランド語専攻卒業、英国ヨーク大学ロースクール国際人権法務修士(LLM)課程修了、中央大学大学院法学研究科博士前期・後期課程修了、博士(法学)。島根大学国際交流センター特任講師等を経て、2019年より聖心女子大学専任講師。
    主要業績に、'The Right to Education in Japan: A Consistent Interpretation of the Constitution of Japan, Educational Acts and Human Rights Conventions' G. Pampanini (ed) "Democracy and Education" (CUECM, 2013)、「ヨーロッパ人権条約における差別事由の階層化ー人種差別禁止に関するコンセンサスの形成と評価の余地の縮減」北村泰三・西海真樹(編著)『文化多様性と国際法-人権と開発を視点として』(中央大学出版部、2017)、「教育における差別の禁止と立証責任:D.H.ほか判決」小畑郁ほか(編)『ヨーロッパ人権裁判所の判例II』(信山社、2019)、「人種差別撤廃条約と日本」国際法学会エキスパートコメント(2021近刊)などがある。

  • 本学大学院生(数名)

日時

2021年5月12日(水)17:40~19:40

プログラム

1.開会(0:00)
2.講演「教育の平等と公正のはざまで揺れるBLM」岡田昭人教授(3:05)
3.講演「人種差別撤廃条約と日本の課題—BLMが日本に示唆するもの」佐々木亮先生(27:00)
4.質疑応答(57:00)
5.報告「ウィリアム・フォークナーの小説とBLM」リ・シトウ(1:10:40)
6.報告「障害からBLMまで―『野蛮の言説』を手掛かりに」羽根井一樹(1:18:00)
7.報告「歴史における『異文化』とBLM」西田衣里(1:28:20)
8.講演者間のコメント、質疑応答(1:36:50)
9.閉会(2:02:55)

備考

  • Zoomでのオンライン開催
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料

共催

東京外国語大学多文化共生研究創生WG、現代アフリカ地域研究センター

岡田昭人教授講演 参考資料

  • 岡田昭人2013.『教育の機会均等』学文社.
    Akito Okada 2011. Education Policy and Equal Opportunity in Japan. Berghahn Books.

佐々木亮先生講演 参考資料

リ・シトウさん報告 参考資料

羽根井一輝さん報告 参考資料

  • 石川准・倉本智明編著2002.『障害学の主張』明石書店.
  • 中村隆之2020.『野蛮の言説:差別と排除の精神史』春陽堂書店.

西田衣里さん報告 参考資料

*ウエブサイトの最終閲覧はすべて2021年5月26日

参加者の声

  • 関心を持って参加させていただきました。BLMに根を同じくする様々な差別のありようを紹介いただき、機会の平等と結果の平等の両輪によって息づく社会が目指すべきインクルーシブな社会であるという思いを強くさせられる印象深いセミナーでした。
  • BLM運動というものが教育、法、文学、障害、歴史など様々なものと関連付けられて考えられるのを知り、とても興味深かったです。
  • ⻑らく公立学校の教育現場と教育行政に勤めてまいりましたが、個々の生徒への適切な配慮よりも、全員に同じ手段を講ずることを優先してきたと振り返っております。その場を問題なく収められるだけで「手段の平等」ではなく、「結果の平等」を重視しなくてはいけないと、改めて認識しました。

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