BLM連続セミナー第6回「Black Lives Have Mattered: アメリカ文化と音楽におけるアフリカン・アメリカンと人種」

第6回目のテーマは Black Lives Have Mattered: アメリカ文化と音楽におけるアフリカン・アメリカンと人種です。


講演者/講演タイトル

  • 加藤雄二(大学院総合国際学研究院教授)
    https://www.tufs.ac.jp/research/researcher/people/kato_yuji.html
    「アメリカ文化におけるアフリカン・アメリカンの表象とジェイムズ・ボールドウィン、トニ・モリソン」
    アメリカ文化におけるアフリカン・アメリカンの表象の事例をメルヴィル、フォークナー、ジャズなどを取り上げながら紹介し、現代文学・映像・音楽ジャンルでのアフリカン・アメリカンによる表現・表象行為と関連づけて論じます。
  • 橋本雄一(大学院総合国際学研究院准教授)
    https://www.tufs.ac.jp/research/researcher/people/hashimoto_yuichi.html
    「音、名付け、〈背景〉〜Eric Dolphy, Thelonious Monk, Charles Mingus, Max Roach, Duke Ellington, Roland Kirk 。たちの音楽〜」
    この音楽家たちが、それぞれ<違う>けれど「同じ」ように目指した方角の先を。<音楽>だけがこの複数性を一挙に担保します。ひとりの音楽家においてさえ抱擁する<複数の生命>について考えます。

日時

2021年4月28日(水)17:40~19:10

プログラム

1.開会(0:00)
2.講演「アメリア文化におけるアフリカン・アメリカンの表象とジェームズ・ボールドウィン、トニ・モリソン」加藤雄二教授(2:30)
3.講演「音、名付け、<背景>~Eric Dolphy, Thelonious Monk, Charles Mingus, Max Roach, Duke Ellington, Roland Kick。たちの音楽~」(30:05)
4.講演者間のコメント、質問(58:10)
5.参加者との質疑応答(1:07:55)
6.閉会(1:32:20)

備考

  • Zoomでのオンライン開催
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料

共催

東京外国語大学多文化共生研究創生WG、現代アフリカ地域研究センター

橋本雄一先生講演 参考文献

  • 油井正一1990.『油井正⼀のジャズ名盤物語』共同通信社.

加藤雄二先生講演 参考文献

  • ジェームズ・ボールドウィン、佐藤秀樹訳『アメリカの息子のノート』(せりか書房,1968)
    [James Baldwin, Notes of a Native Son. Penguin Modern Classics, 2017.]
  • ジェームズ・ボールドウィン、黒川欣映訳『次は火だ—ボールドウィン評論集』(弘文堂新社、1968)
    [James Baldwin, The Fire Next Time. Vintage International, 2013.]
  • James Baldwin, Going to Meet the Man. Penguin Classics, 1991.
  • ウィリアム・フォークナー、高橋正雄『アブサロム、アブサロム!』上下巻(講談社文芸文庫, 1998)
  • ウィリアム・フォークナー、黒原敏行『八月の光』(光文社古典新訳文庫, 2018)
  • トニ・モリスン、大社淑子訳『白さと想像力—アメリカ文学の黒人像』(朝日選書, 1994)
    [Toni Morrison, Playing in the Dark: Whiteness and the Literary Imagination. Vintage, 1993.]
  • トニ・モリスン、大社淑子訳『スーラ』(早川書房, 2009)
  • トニ・モリスン、吉田迪子訳『ビラヴド』(早川書房, 2009)
  • ラウル・ペック、ジェイムズ・ボールドウィン『私はあなたのニグロではない』(映画, 2016)
    [Raoul Peck & James Baldwin, I Am Not Your Negro, 2016.]

ジャズの歴史について知識が身に付く資料

書籍

  • ウラジミール・シモスコ、バリー・テッパーマン著、間章訳『エリック・ドルフィー』晶文社、1975年
  • ヨアヒム・E・ベーレント著、油井正一訳『ジャズ、その歴史と鑑賞』誠文堂新光社、1965年
  • 菊地成孔、大谷能生著『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』文藝春秋、2009年
  • Mervyn Cooke. The Cambridge Companion to Jazz. Cambridge Univ Pr. 2010.
  • Ted Gioia. The History of Jazz. Oxford Univ Pr. 1997.
  • Ted Gioia. How to Listen to Jazz. Basic Books. 2016.

映像

*ウェブサイトの最終閲覧はすべて2021年5月31日

参加者の声

  • 加藤先生と橋下先生のレクチャーがジャズのセッションのようでした!加藤先生の授業で読んだ作品の内容を思い出しながら聴いていました。未読の作品を今後読み進めていきたいと思います。また、橋下先生の引用された中国の《列子》のテクストは非常に興味深かったです。橋下先生が挙げられた楽曲もそのタイトルと照らし合わせて聴いてみようと思います。どうもありがとうございました。
  • 私自身はアメリカ文学やジャズに疎いのですが、講演者おふたりの、良い意味で「ハードコアなオタク同士の語り合い」みたいな雰囲気が最高に熱く、すばらしかったです。
  • 自分の専門とする地域は南米ですが、今日のBLM運動や黑人・クレオール文化を考える上で、文学と音楽の2つの観点から大きなヒントが得られる、大変有意義なセミナーでした。ありがとうございました。

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