柴谷方良先生講演会「連体修飾の文法」

日時

2018年10月29日(月) 14:20〜15:50

場所

東京外国語大学研究講義棟115教室

講師

柴谷方良先生 (ライス大学教授)

題目

連体修飾の文法:寺村の「内の関係」・「外の関係」を超えて

備考

参加自由・登録不要

内容

「一般に動詞や形容詞が名詞を修飾するとはどういうことかについても考えてみよう」というのが、日本で最も影響力のある寺村秀夫の連体修飾についての一連の論考(1975−1978)が最初に掲げる目標である。その過程において、寺村は「内の関係」・「外の関係」という概念のもと、いわゆる関係節と内容節との区別を明らかにしようと努力し、その成果は以降の日本語の連体修飾の解説や研究でも、特に日本語教育の関係者によって、取り上げられることが多い。本研究は、最初に掲げた寺村の問題設定「動詞や形容詞が名詞を修飾するとはどういうことか」が内包する連体修飾についての理解の根本問題(そもそも動詞や形容詞は名詞を修飾するのか?)を質し、「内の関係」・「外の関係」の実態を明確化することによって、連体修飾における体言化(nominalization)の役割を論じる。それを踏まえ、「動詞や形容詞が名詞を修飾する」状況外の名詞修飾、すなわち名詞による修飾(太郎の本)ならびに数量詞による修飾「三本の鉛筆」などにおける「の」や数量詞の働きについても考察する。

※ この講演会はJSPS科研費「形態統語論と音声学からみた東南アジア諸語における情報構造の類型論(17H02331)」の助成を受けた公開講演会です。

みなさまお誘い合わせの上、ご参加ください。

問い合わせ

長屋尚典

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