2015年度 FINDAS第三回研究会(現代中国地域研究共催) 「少子化と家族の変容―中国とインドの比較(Changing Family and Reproduction in China and India)」

2015-6-14(日)13:00-17:00開催

日時 2015年6月14日(日)13:00-17:00
場所 東京外国語大学 本郷サテライト 3Fセミナールーム
内容 ◆押川 文子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
少子化と家族の変化――インドの場合(Indian Family in the Age of Fewer Children)
中国に比較してはるかに緩やかな人口転換を経験したインドでも少子化は確実に進み、合計特殊出生率は全インド平均で1981年の4.9から2011年の3.2まで低下してきた。しかし、この過程には大きな地域間、都市農村間、階層やコミュニティ間等の格差があり、性比の不均衡もむしろ悪化してきた。報告では、中国との比較の視点から(1)少子化の現状と傾向を概観したうえで、(2)多産が「問題化」されてきた開発や政治的文脈と政策の流れを整理し、(3)家族やジェンダーの規範とともに「家 族の戦略」の視点からいくつかの研究を紹介しつつインドの「少子化」の性格を考えてみたい。
◆小浜 正子(日本大学)
『一人っ子政策』以前と以後の中国家族(Chinese Family before and after the ‘One?Child Policy’)
中国では、周知のように1979年から「一人っ子政策」が展開されてきたが、それより前の1950年代後半から計画出産が始まっており、もっとも急速な出生率の低下がみられたのは1970年代であった。近年では、一人っ子を含むカップルには二人目の出産が許可されるなど、「一人っ子政策」は終焉をむかえつつある。このような政策の下での長期にわたる少子化の進展の中で、中国の家族のあり方は、都市と農村でどのように変化してきたのか。報告者の調査グループのフィールドワークの結果をまじえつつ紹介する。
コメンテーター ◆粟屋 利江(東京外国語大学) ◆沈 潔(日本女子大学)

※本研究会はどなたでもご参加可能です。
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