国際シンポジウム 国際日本研究 --- 対話、交流、ダイナミクス Internationalizing Japan Studies: Dialogues, Interactions, Dynamics

2016-1-30(土)、31日(日)開催

題名 国際シンポジウム 国際日本研究 --- 対話、交流、ダイナミクス
Internationalizing Japan Studies: Dialogues, Interactions, Dynamics
日時 2016年1月30日(土)、31日(日)10:00-17:30
会場 東京外国語大学 府中キャンパス アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
参加申込 不要(入場無料)
対象者 学生・一般の方
使用言語 日本語・英語(同時通訳あり)
プレシンポジウム 公開シンポジウム
1月29日(金)14:00-17:00「国際日本研究の過去・現在・未来」
基調講演:小松 和彦(国際日本文化研究センター)
「グローバル時代の日本学-その現在と未来を考える」
要旨: 21世紀に入り、日本をめぐる学術的言説が大きく変わりつつある。経済的成功に注目し、それを可能にした日本の歴史的、社会的背景を探るというかつての研究視点が後景に退き、かわりにアニメ、コミック等のグローバルに展開する日本の大衆・庶民文化に関心が集まってきている。この講演では、主に「妖怪」や「春画」など日文研のこれまでのユニークな事業実績を振り返りつつ.今後の日本研究の方向・方法を探り、合わせて日文研の役割についても考える。
趣旨 2015年4月に、東京外国語大学に大学院国際日本学研究院が発足しました。新たな研究組織の船出にあたって、国際シンポジウムを開催いたします。 歴史学、文化研究、日本における言語とその教育といった諸分野にわたって、国際日本研究の世界的な展開の成果と現在、そして未来について考えます。
テーマと講演者 1月30日(土)「歴史と文化」
基調講演:キャロル・グラック(コロンビア大学)
「モダニティ・イン・コモン―日本と世界史」
要旨: この講演は次の二重の前提にもとづいている。まずいかなる社会にも近代史は世界史から切り離されてはありえないということ、近代史とは地球上のいかなる場所でも優位な立場から見た歴史である、ということである。この文脈において日本もその場所である。しかしながら、「さまざまな近代性における世界性」のひとつとして日本はほかの近代社会と「共通性とつながり」を共有してはいるが、同時に日本はヨーロッパ的な従来の近代性をめぐる理論とは違った「近代」を考える契機を提供するだろう。そこで、19世紀から現在までの日本近現代史にかかわる4つの問いについて論じようと思う。果たしてグローバルなコンテクスト、つまり「モダニティ・イン・コモン」というコンテクストの中でそれら4つの問いはいったいどのように立ち現れてくるだろうか。

報告:
クリストファー・ガータイス(ロンドン大学SOAS)
「怒り、若者、モバイル:ブルーカラーの若者層とラディカルな政治」
デイヴィッド・ヒューズ(ロンドン大学SOAS)
「発掘、保存、発展、融合、介入:日本民謡協会の活動とそのインパクト」
イリス・ハウカンプ(ロンドン大学SOAS)
「伊丹万作、抗争する歴史、編集という介入:映画と過去についての私たちの理解」
イーサン・マーク(ライデン大学)
「日本とグローバル・ヒストリーとしての第二次世界大戦」
野本京子(東京外国語大学)
「歴史研究の磁場―農本主義を手がかりに」
菅長理恵(東京外国語大学)
「Prospects for HAIKU —芭蕉・寅彦・松山宣言— 」

1月31日(日)「日本における言語とその教育」
基調講演:影山太郎(国立国語研究所)
「国立国語研究所 ―世界のグローバル化と日本語研究―」
要旨: 言語の理論的研究は欧米に端を発し、それらを受け入れることが国際化であると考えられていた時代もあった。しかし、今日の世界の言語学界では非ヨーロッパ言語、なかでも理論的研究が進んでいる日本語に目が向けられている。グローバル化(世界均一化)と多様性(個別性)という相対する概念が調和をとって進んでいかなければならないこれからの世界において、日本語の研究はどのような方向に進むべきだろうか。国立国語研究所の取り組みの一端を紹介する。

報告:
野田尚史(国立国語研究所)
「国立国語研究所の日本語教育研究―日本語学習者の読解のための文法を中心に―」
木部暢子(国立国語研究所)
「日本語方言の多様性-アクセントの地域差-」
朝日祥之(国立国語研究所)
「変異研究に見る日本語の多様性」
アンナ・ブガエワ(国立国語研究所)
「アイヌ語研究の新地平―国立国語研究所プロジェクトのアイヌ語班の研究活動―」
川村大(東京外国語大学)
「国際日本学研究における古典語教育の位置」
藤村知子(東京外国語大学)
「日本語教育とeラーニング」
主催 東京外国語大学大学院 国際日本学研究院
共催 東京外国語大学 国際日本研究センター
東京外国語大学 社会・国際貢献情報センター
後援 日本語教育学会
問合せ先 E-mail:TUFS-sympo2015-admin[at]tufs.ac.jp
※[at]を@に変えて送信してください。
TEL:042-330-5534

ポスターは こちら / プログラムは こちら

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