JLCTUFSについて

センター長挨拶

大きく変わる東京外国語大学と留学生日本語教育センター
~30年後にも真価が問われる留学生教育~

留学生日本語教育センター長 藤村知子

 2019年3月までの2年間、センター長を務めることになりました。この2年間は、センターを取り巻く環境が大きく変化する年でもあります。この大きな変化の渦の中で、働きやすい職場環境とセンターが担っている留学生教育の質の維持の両立に微力ながら取り組んで行く所存です。
 先日、センターの前身である外国語学部附属日本語学校の卒業生がセンターを訪ねて来てくれました。「府中の日本語学校」で勉強して自分の人生は大きく変わった、「府中の日本語学校」の教育は本当に良かったので、一言お礼が言いたいと訪ねてきてくれたのは、1987年に卒業したオーストラリアの学生でした。河原崎先生、伊藤先生、姫野先生、小林先生…と日本語を習った先生の名前を挙げ、懐かしそうに話してくれました。しかし、お礼を受けるべきは、今、センターにいる教員ではなく、その当時全力を尽くして教育に当たっていた先輩の先生がたです。諸先輩が営々と積み上げてきたセンターの教育を引き継いで行っている現在の教育が、30年後、どのように評価されるのか、身の引き締まる思いで、卒業生の話を聞きました。
 現在、大学は大きく変わりつつあり、附属日本語学校のころからは想像もつかぬほど、センター教員の担う業務の幅が広がり、留学生教育だけではなく、大学院も、そして2年後には新学部の教育と運営を担うようになります。
 これは、2015年4月から教育組織と教員組織が分けられ、「センター教員」は、「国際日本学研究院」という教員組織に所属するようになったことが大きく影響しています。国際日本学研究院の体制を図示すると、下図のとおりとなります。
 留学生日本語教育センター教授会構成員である「センター教員」の業務の広がりを示すため、キャンパス移転・法人化直前の2003年度を振り返ってみたいと思います。その当時、センターは、文部省高等教育局留学生課(当時)との結びつきが強く、業務としては、国費学部進学留学生・国費研究留学生への予備教育、教材開発、REXプログラム、中国赴日本国留学生予備学校への協力が主なもので、担当している留学生も75名、REX研修生18名でした。
 2017年4月現在、センターの教育プログラムは、国費学部進学留学生を対象とした「1年コース」と、国費研究留学生・教員研修留学生、国費日本語・日本文化研修留学生、J3(国費直接配置の学部生)、交換留学生(ISEP-TUFS)、国費研究生・私費研究生、他大学に所属する委託留学生を対象とした「全学日本語プログラム」を合わせると約350名、ショートステイプログラムの年間受講者は100名を超えています。それに加えて、「国際日本学研究院」の教員として学部担当の先生方12名とともに、大学院総合国際学研究科国際日本専攻の大学院生約90名、2019年4月からは新学部75名(2022年にはその4倍)の教育も担当することになります。このように、教育対象の学生が増え、人数も格段に増えました。
 また、2012年7月に文部科学大臣の認定を受けた「日本語教育・教材開発・実践教育研修 教育関係共同利用拠点」の事業は2017年3月に第1期の事業が完了し、他大学からの51名の委託留学生に3,810コマの授業を提供し、、授業見学者やインターン生を計144名受け入れたほか、初級教材『大学の日本語―ともだち』、中級教材『出会い』、『留学生のためのアカデミックジャパニーズ[聴解]』を刊行しました。拠点事業の大きな成果として、「JLPTUFSアカデミック日本語Can-doリスト」のWeb公開が挙げられます。Can-do記述文だけでなく、到達目標の目安として使用教材や学生の成果物を、著作権処理をした上で公開することができました。リストと成果物を一覧すれば、「全学日本語プログラム(JLPTUFS)」の教育内容が一目瞭然です。
 このように受け入れ留学生も増え、業務も拡大しましたが、厳しい経済状況の中、予算と教職員は増えるどころか減る一方のため、センターの教育・業務研究・運営を担っている教員とそれを支えている事務職員が疲弊しないよう、留学生、大学院、学部、拠点事業という四つの職務のバランス、そして、ワークライフバランスをとりながら、いかに教育の質を保ち、研究と両立させ、働きやすい環境を作るか、ということに注力したいと考えています。
 どうぞご支援のほど、お願い申し上げます。

JLCTUFSについて

JLCTUFSは、「日本語教育研究の世界的な拠点」を目指して活動する、国内最大級の日本語教育機関です。

教育プログラム

国費留学生や短期交換留学生など多様な留学生を受入れ、充実した日本語教育プログラムの提供を目指しています。

センターの教育・研究の成果物

JLCTUFSは、日本語スタンダーズの研究などを行う、世界の日本語教育の中心的な拠点です。

センター事業・プロジェクト

JLCTUFSでは、日本語教育研究に関わる、多種多様なプロジェクトを企画・推進・実施しています。

日本語教育・教材開発・実践教育研修 共同利用拠点事業

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