JLCTUFSについて

センター長挨拶

「世界の同胞(はらから) 一(いつ)にして」
留学生日本語教育センターの「その先」

留学生日本語教育センター長 藤村知子

 2017年4月にセンター長に就任してから、1年が過ぎました。任期が残り1年となりましたが、職場環境とセンターが担っている留学生教育の質の維持の両立に微力ながら最後まで取り組んで行く所存です。 さて、2018年1月に留学生日本語教育センターの紹介ビデオが完成しました。広報委員会が企画から撮影、編集まで2年かけて制作したかいあって、四季折々の美しいキャンパスの映像とともにセンターの教育や事業が30分の映像にまとめてあり、センターの新入生オリエンテーションや来客時のセンター紹介に活用しています。先日来訪された外国の大学の先生がたには、満開の桜と入学式がちょうど重なった美しい映像をお見せすることができました。
 センターの入学式は、2012年より、言語文化学部とともに、学内の異文化交流施設「アゴラ・グローバル」内の「プロメテウスホール」で行われています。入学式では、混声合唱団「コール・ ソレイユ」により大学歌が歌われます。この大学歌は、大学ホームページの説明によると、1957年の大学創立60周年記念行事の一環として、歌詞を学生から公募して作られたものとのことです。

1. 天地のひらく あけぼのに 
    プロメテウスの 炬(ひ)のごとく
いざや掲げむ 燃ゆる理想を 
    大いなる視野 ひらけゆく
ああ 東京外語大 われらの行手 永久に輝く
2. 若き精神(こころ)を 相結び 
    言葉の園に わけ入りて
探り賞でなむ 真理の花を 
    世界の同胞(はらから) 一にして
ああ 東京外語大 われらの歩み 平和に満つる
3. 長き歴史をいしずえに 日々新たなる 力もて
承けつぎ築く 文化の堂宇 
    東亜の声を 伝えつつ
ああ 東京外語大 われらの誇 さらに加えむ

 この文語体の歌詞を聞きながら、ふと合唱団に目をやると、日本人学生に混じって、留学生日本語教育センターで日本語を学んだ留学生も歌っているのに気づき、まさに「世界の同胞 一にして」「われらの歩み平和に満つる」を実現しているのが留学生日本語教育センターではないかと思いました。大変残念なことに、入学式では時間の制約のためか、1番と3番が歌われ、肝心の2番は省略されています。作詞者のロシヤ語科柴原徳光氏は、外国語を学ぶ自分たちが世界に飛び立ち真理を探るという状況を想定され、よもや外国から来た留学生によって歌われるとは想像もされなかったと思われますが、後半の部分は、21世紀の留学生日本語教育センターを現しています。
 この歌詞が制定された1957年の本学における留学生の状況は、『東京外国語大学史』によれば、1954年に文部省による国費留学生制度が創設され、その日本語教育機関として大阪外国語大学とともに東京外国語大学に留学生別科が設置されたものの、日本語教育の担当の専任教員はなく、兼担教員もしくは非常勤講師のみというありさまで、1957年の本学の留学生の在籍者数は、国費18名(前年度からの在籍者3名を含む)、私費3名、インド政府派遣語学研修生3名の計24名とあります。
 半世紀後の2018年には、留学生教育担当の専任教員28名、全学日本語プログラム受講者59か国317名、国費学部留学生30カ国55名を数えるまでになりました。全学日本語プログラムでは、「交流型授業」を設け、日本人学生にセンターの授業への参加を積極的に呼びかけたり、国費学部留学生は、学部の新入生が全員参加する一大行事のボート大会に出場したり、日本人学生と留学生との交流を図っています。
 2019年には国際日本学部が発足します。留学生日本語教育センターがまだ府中市住吉町にあったころ、センターでも学部構想を議論した時期がありましたが、それが思わぬ形で実現することになりました。そのとき議論した姿とは異なる国際日本学部ですが、「日本の、その先へ」と冠した広報活動も始まりました。どうぞセンターを見守っていただきますよう、お願い申し上げます。

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