アラビア語の読みかた
【タンウィーン等の無母音「ヌーン(ن)」 が持つ「n」音と後続音との同化】
タンウィーン等の「ヌーン(ن)」と後続音との同化
タンウィーンによって付加される無母音の「ヌーン(ن)」が持つ「n」音や、単語に含まれる無母音の「ヌーン(ن)」
が持つ持つ「n」音は、後続するの以下の各音と同化します。
・「ワーウ(و)」(w)
・「ヤー(ي)」(y)
・「ミーム(م)」(m)
・「ラーム(ل)」(l)
・「ラー(ر)」(r)
タンウィーン等の「ヌーン(ن)」と後続する「ワーウ(و)」
との同化
タンウィーン等によって単語の語末に来る無母音の「ヌーン(ن)」が持つ「n」音は、後に有母音の「ワーウ(و)」の持つ「w」音が続いた場合、「ワーウ(و)」
の持つ「w」音に同化します。ただし、つづりは変わりません。

min walīdin
[
ミン
ワリーディン
]
→
miw walīdin
[
ミウ ワリーディン
]
ワリードから

‘an
waṭanika
[
アン ワタニカ
]
→
‘aw waṭanika
[
アウ ワタニカ
]
あなたの祖国について

’in wāfaqa
[
イン
ワーファカ
]
→
’iw wāfaqa
[
イウ ワーファカ
]
もし彼がその計画に合意したら
タンウィーン等の「ヌーン(ن)」と後続する「ヤー(ي)」との同化
タンウィーン等によって単語の語末に来る無母音の「ヌーン(ن)」が持つ「n」音は、後に有母音の「ヤー(ي)」
の持つ「y」音が続いた場合、その「ヤー(ي)」
が持つ「y」音に同化します。ただし、つづりは変わりません。

man
yarfa‘u
[
マン
ヤルファウ ]
→
may yarfa‘u
[
マイ ヤルファウ
]
持ち上げる人

‘an yamīnika
[
アン
ヤミーニカ ]
→
‘ay yamīnika
[
アイ ヤミーニカ
]
あなたの右から、あなたの右に
タンウィーン等の「ヌーン(ن)」と後続する「ミーム(م)」との同化
タンウィーン等によって単語の語末に来る無母音の「ヌーン(ن)」が持つ「n」音は、後に有母音の「ミーム(م)」
の持つ「m」音が続いた場合、その「ミーム(م)」
が持つ「m」音に同化します。ただし、つづりは変わりません。

‘an maddi
[
アン
マッディ ]
→
‘am maddi
[
アム
マッディ
]
助けの手を差し伸べることから(/について)

kutuban
mufīdatan
[
クトゥバン ムフィーダ
]
→
kutubam mufīdatan
[
クトゥバム フィーダ
]
役に立つ本を選びなさい
タンウィーン等の「ヌーン(ن)」と後続する「ラーム(ل)」との同化
タンウィーン等によって単語の語末に来る無母音の「ヌーン(ن)」が持つ「n」音は、後に有母音の「ラーム(ل)」
の持つ「l」音が続いた場合、その「ラーム(ل)」
が持つ「l」音に同化します。ただし、つづりは変わりません。

min lā
[
ミン
ラー ]
→
mil lā
[
ミッ
ラー
]
彼女は何もないことに怒った

min li-bni
[
ミン
リブニ ]
→
mil li-bni
[
ミッ リブニ
]
その息子から

min li-ttiṣāli
[
ミン
リッティサーリ ]
→
mil li-ttiṣāli
[
ミッ リッティサーリ
]
その連絡から

sabīlan li-l-khurūji
[
サビーラン
リル=フルージ ]
→
sabīlal li-l-khurūji
[
サビーラッ
リル=フルージ
]
彼は出る道(/方法)を見つけた

’an lā
[
アン
ラー ]
→
’al lā
[
アッ
ラー
]
私はアッラー以外に神のいないことを証言します
タンウィーン等の「ヌーン(ن)」と後続する「ラー(ر)」との同化
タンウィーン等によって単語の語末に来る無母音の「ヌーン(ن)」が持つ「n」音は、後に有母音の「ラー(ر)」が
持つ「r」音に続いた場合、「ラー(ر)」が持つ「r」音に同化
します。ただし、つづりは変わりません。

’in ra’aita
[
イン
ラアイタ ]
→
’ir ra’aita
[
イッ
ラアイタ
]
もしあなたが見たら

muḥammadan rasūlu
[
ムハンマダン
ラスール ]
→
muḥammadar rasūlu
[
ムハンマダッ
ラスール
]
私はムハンマドがアッラーの使徒であることを証言します
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