アラビア語の読みかた
【常に重々しく発音される子音】
重い発音
アラビア語には、常に重々しく発音される子音がいくつか存在します。「ص」(サード
)や「ض」(ダード
)はその代表ですが、これ以外にも重々しく発音される子音はあります。
これはアラビア語の朗誦学において規定されたルールの一つで、「تفخيم」(tafkhīm)と呼ばれます。「تفخيم」(tafkhīm)によって常に重々しく発音されるのは、以下の子音です。

注:上の配列は鍵文に従っています。アルファベット順ではありません。
重さの順
上の子音を、発音される際の強さ重さの度合いが強いものから弱いものへと並べると、以下のようになります。
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子音 |
補注 |
最も強い |
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「ṭā」は「ター」ではなく「トァー」「トォー」に近くなります。 |
↓ |
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「ḍā」は「ダー」ではなく「ドァー」「ドォー」に近くなります。 |
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「ṣā」は「サー」ではなく「ソァー」「ソォー」に近くなります。 |
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「ẓā」は「ザー」ではなく「ゾァー」「ゾォー」に近くなります。 |
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「qā」は「カー」「キャー」ではなく「コァー」「コォー」に近くなります。 |
↑ |
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「ghā」は「ガー」「ギャー」ではなく「ゴァー」「ゴォー」に近くなります。 |
最も弱い |
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「khā」は「ハー」「ヘァー」ではなく「ホァー」「ホォー」に近くなります。 |
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