アラビア語における数の文法
- 基数詞・序数詞の仕組みと性の問題 -
【 序数詞の特徴と数え方 】
序数詞とは
序数詞(العدد
الترتيبي)は、「第1、第2、第3、第4・・・」といった具合に、物事の順番を示すために使われる数詞のことを指します。
日本語では「第」もしくは「番目」といった語を基数詞(العدد الأصلي)につけるだけで済みますが、アラビア語における序数詞は、基数詞(العدد
الأصلي)と語根を共有しながらも、異なる語形をとるなどします。
注;大きな数では基数詞(العدد الأصلي)と同じ形になります。
数え方
【通常の用法】
序数詞(العدد
الترتيبي)では、数詞は数える対象となる名詞(المعدود)(al-m‘adūd)の性と常に一致します。最も一般的な用法では、数える対象となる名詞(المعدود)(al-m‘adūd)の後に序数詞(العدد
الترتيبي)が来て、形容詞修飾をします。
الْخَامِسُ |
= |
اَلطَّالِبُ |
第5の |
男子学生 |
序数詞 |
名詞 |
男性・主格・限定 |
男性・主格・限定 |
【特別な用法】
次の条件が揃った場合、序数詞(العدد
الترتيبي)は数える対象となる名詞(المعدود)の性に関わらず、常に男性形となります。
- 序数詞(العدد
الترتيبي)と数える対象となる名詞(المعدود)の両方に、定冠詞「ال」がついていない。
- 序数詞(العدد
الترتيبي)がالمفرد(al-mufrad)つまり、「1」〜「10」の数である。
- 序数詞(العدد
الترتيبي)が、数える対象となる名詞(المعدود)の前に来る
أَوَّلُ
طَالِبَةٍ
第1の女子学生
أَوَّلُ
مَرَّةٍ
第1回目、初回
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