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アラビア語における数の文法

- 基数詞・序数詞の仕組みと性の問題 -

【 基数詞と序数詞 】


アラビア語では、数のことを「عدد」(‘adad)と言います。数詞はその用法により、大きく2つに分類されます。


基数詞


【基数詞とは?】

基数詞(العدد الأصلي)は、「1(個/人)、2(個/人)、3(個/人)、4(個/人)・・・」と普通に物を数えるときに使う数詞のことを指します。

アラビア語には、個数を数える際に日本語で使われるような「個」「本」「人」・・・という語に相当するものはありません。そのかわり、数詞と数えれる対象になる名詞とを一定のルールに従ってつなげ、「5の男たち(=5人の男たち)」、という形をとります。

 

رِجَالٍ خَمْسَة
男たち
名詞「رجل」の複数形 基数詞
常に属格 主格/属格/対格


【基数詞の分類】

アラビア語では、形や位などの違いによって基数詞は以下のような形で分類されます。

1)العدد المفرد [ al-‘adad al-mufrad ]

2つの語が組み合わさって出来る11〜19などと区別し、このような名前で呼ばれています。これに相当するものは、以下の数詞となります。

 

日本語 アラビア語
普通の基数詞
1〜10

واحد ، اثنان ، ثلاثة ، أربعة ، خمسة ، ستة ، سبعة ، ثمانية ، تسعة ، عشرة

100 مئة / مائة
100の双数形 مئتان / مائتان
100の複数形 مئات
1000 ألف
1000の双数形 ألفان
1000の複数形 ألوف
1,000,000 مليون
1,000,000,000 مليار
1,000,000,000,000 بليون
1,000,000,000,000,000 بليار
1,000,000,000,000,000,000 تريليون
1,000,000,000,000,000,000,000 تريليار

- 以下略 -

特殊な数詞

いくつか(3〜9のいずれかを指すが、数の特定はしない)

بِضْعٌ

いくつか(1〜9のいずれかを指すが、数の特定はしない)【10の位を示す数詞と共に用いる】

نَيِّفٌ


2)العدد المركب [ al-‘adad al-murakkab ]

2つの語が組み合わさって出来る11〜19を指します。


3)العدد العقد [ al-‘adad al-‘iqd ]

10の位を示す、20、30、40、50、60、70、80、90を指します。


4)العدد المعطوف [ al-‘adad al-ma‘ṭūf ]

21〜99を表す数詞から、上の3で挙げた10の位を示す、20、30、40、50、60、70、80、90を除いたものを指します。

この数は、1の位の数詞と10の位を示す数詞が接続詞ワーウ「و」でつなげられることによりつくられます。「接続された数詞」という意味の名前がアラビア語でつけられているのも、そのためです。


序数詞

【序数詞とは?】

序数詞(العدد الترتيبي)は、「第1、第2、第3、第4・・・」といった具合に、物事の順番を示すために使われる数詞のことを指します。

日本語では「第」もしくは「番目」といった語を基数詞につけるだけで済みますが、アラビア語における序数詞は、基数詞と語根を共有しながらも、異なる語形をとります。

 

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