アラビア語における数の文法

- 基数詞・序数詞の仕組みと性の問題 -

【 基数詞「２０」・・・「９０」 】

数詞の「２０」・・・「９０」について


【アラビア語での名称】

１０の位を示す、２０、３０、４０、５０、６０、７０、８０、９０は العدد العقد [ al-‘adad al-‘iqd ] と呼ばれます。

数詞「１０」も１０の位を示す数詞ですが、形や用法が異なるため、アラビア語では العدد العقد [ al-‘adad al-‘iqd ] とは別扱いされます。


【女性形はつくれない】

１０の位を示す、２０、３０、４０、５０、６０、７０、８０、９０は、男性規則複数の形をとります。そのため、数える対象となる名詞（المعدود）（al-m‘adūd）のいかんに関わらず、女性を示すター・マルブータをつけて女性形をつくることが許容されません。


【数詞の「２０」・・・「９０」をアラビア語で書くと】

数詞の「２０」・・・「 ９０」はそれぞれ以下のような形となります。男性規則複数と同じ語末変化をするため、タンウィーンではなく、ヌーンの前に来る文字によって格を表します。

　

　
数詞「２０」を例に、１０の位の数詞「２０」・・・「９０」における格変化を確認したいと思います。
　
　

【数え方】

数詞「２０」・・・「９０」の場合、数えられる対象となる名詞（المعدود）（al-m‘adūd）は「تمييز العدد」（tamyīz al-‘adad）（＝数の弁別） 」の仕組みによって示され、単数・対格となります。


【数詞の性と数えられる対象となる名詞の性】

１０の位を示す、２０、３０、４０、５０、６０、７０、８０、９０は、男性規則複数の形をとります。そのため、数える対象となる名詞（المعدود）（al-m‘adūd）のいかんに関わらず、女性を示すター・マルブータをつけて女性形をつくることが許容されません。

そのため、数える対象となる名詞（المعدود）（al-m‘adūd）が男性あっても、女性であっても、男性規則複数の形をとることになります。