Bahasa Melayu TUFS 文法

関係節(1):主名詞がある場合

基本

lelaki tinggi「背の高い男性」、surat daripada Maserah「マセラからの手紙」、guru bahasa Melayu「マレー語の先生」のように、形容詞句、前置詞句、名詞句が修飾語の場合は、名詞を直接修飾することができます。しかし、動詞句は一部の場合を除いて、名詞を直接修飾することができません。動詞句、形容詞句、前置詞句による名詞修飾には、関係節を用いる方法もあります。

マレー語の関係節は、関係詞 yang を用い、修飾される名詞(=「主名詞」)の後に置きます。これは日本語とは逆の語順です。

N < yang ~ >「<~である/する>N」
(N:主名詞;< >:関係節)

perkara <yang penting>「<重要な>事柄」(yang + 形容詞句)
surat <yang daripada Maserah>「<マセラからの>手紙」(yang + 前置詞句)
kamus <yang ada di atas meja>「<机の上にある>辞書」(yang + 自動詞句)
makanan <yang paling saya suka>「<私が一番好きな>食べ物」(yang + 他動詞句)

述語が名詞句の場合には、関係節を用いた修飾はできません。(ただし、口語では時々用いられます。)

×guru <yang bahasa Melayu>「マレー語の先生」

関係節は、主名詞と同内容の名詞句が関係節内では音のない形になっていると考えることができます。音のない形が関係節内でどこに現れるかを見ることで、主名詞と関係節の関係が分かります。この点は現時点ではあまり気にする必要はありませんが、後々大切になってきます。

perkara <yang perkara penting>「<重要な>事柄」(主名詞=主語)
surat <yang surat daripada Maserah>「<マセラからの>手紙」(主名詞=主語)
kamus <yang kamus ada di atas meja>「<机の上にある>辞書」(主名詞=主語)
makanan <yang paling saya suka makanan>「<私が一番好きな>食べ物」(主名詞=目的語)

通常の名詞修飾との違い

述語が形容詞句、前置詞句の場合は、yang を使わない、通常の名詞修飾も可能です。通常の名詞修飾と yang 関係節による名詞修飾の違いは、後者の場合には、しばしば対比の意味が出るという点です。

perkara penting「重要な事柄」
perkara yang penting「(様々な事柄があるが、その中でも)重要な事柄」
surat daripada Maserah「マセラからの手紙」
surat yang daripada Maserah「(他の人からではなく)マセラからの手紙」

他の名詞修飾語句との相対的位置関係

「名詞の修飾」で学んだように、マレー語では名詞の修飾語の語順はしっかりと決まっています。関係節は、所有者と ini/itu の間に入ります。

名詞 直接修飾語 所有者 関係節 ini/itu
buku baru saya yang ada di atas meja itu
「その机の上にある私の新しい本」
【発展編】関係節の制限的用法と非制限的用法

上の語順は関係節が制限的に用いられる場合、つまり、修飾される名詞が指し得る対象の範囲を絞るような場合です。例えば、本はこの世に数え切れないほど存在しますが、その中でも「机の上にある本」というようにです。関係節は、すでに指示対象が定まっている名詞について、追加情報を与える場合にも用いられます。このような用法を非制限的用法といいます。例えば、「マレーシアで一番高いキナバル山」というときの「マレーシアで一番高い」がそれで、複数あるキナバル山から「マレーシアで一番高い」ものに限定しているのではなく、単にキナバル山に追加説明を付け加えているだけです。非制限用法の関係節は、その位置が制限用法の場合と異なり、ini/itu の後に来ます。日本語訳では表面的な違いがないことが多いです。英語では通常、関係節の前にコンマが置かれます。

Gunung yang paling tinggi di Malaysia itu (ada di negeri Sabah.)(制限的用法)
「そのマレーシアで一番高い山(はサバ州にあります。)」
Gunung itu yang paling tinggi di Malaysia (ada di negeri Sabah.)(非制限的用法)
「マレーシアで一番高い、その山(はサバ州にあります。)」

疑問文での使用

「誰がこの本を書きましたか?」という疑問文では、動詞文を用いています。しかし、同じことは「この本を書いた人は誰ですか?」のように、主語を関係詞を含む名詞句にした名詞文によっても尋ねることができます。マレー語では、後者のタイプの疑問文をよく用います。「Yes-No疑問文」「疑問詞疑問文」で習ったように、尋ねたい部分を前に出す場合には、-kah を付けます。

Siapa tulis buku ini?
「誰がこの本を書いたの?」
Orang yang tulis buku ini siapa?
「この本を書いた人は誰?」
Siapakah orang yang tulis buku ini?
「この本を書いた人は誰ですか?」
Ahmadkah orang yang tulis buku ini?
「この本を書いた人はアフマッドですか?」