-lah には文の焦点(=特に取り立てて述べたい部分)となる部分を取り出して文頭に持ってくる用法があります。
X-lah yang Y構文も焦点構文そのバリエーションの1つと言えます。
通常の語順の文: ~ X (...) -lahによる焦点化: X焦点-lah ~ (...) 「(まさに)Xですよ、~(…)。」
焦点構文の焦点部分は述語のイントネーション、つまり音韻的フレーズの最後から2番目の音節を高く発音します。その後、一旦(文頭の高さよりもさらに)低くなり、そのまま低く終わるか、通常の文のイントネーションのパターンに戻ります。
通常の語順の文: | Ib.ra.him | ke.tu.a | kam.pung | i.ni. | ||
中.中.高 | 中.中 | 中.中 | 高.低 | |||
-lahによる焦点化: | Ib.ra.him焦点 | -lah | ke.tu.a | kam.pung | i.ni. | |
パターン1 | 中.高.低 | -低 | 低.低.低 | 低.低 | 低.低 | |
パターン2 | 中.高.低 | -低 | 低.低.低 | 低.低 | 高.低 |
Ibrahimlah
ketua
kampung
ini.
「イブラヒムがこの村の村長です/イブラヒムですよ、この村の村長は。」
cf.
Ketua
kampung
ini
Ibrahim.
「この村の村長はイブラヒムです。」
Panas
betullah
hari ini.
「本当に暑いよ、今日は。」
cf.
Hari ini
panas
betul.
「今日は本当に暑い。」
Pada
hari
itulah
mereka
berjumpa
buat
pertama kalinya.
「まさにその日に彼らは初めて出会った。」
cf.
Mereka
berjumpa
buat
pertama kalinya
pada
hari itu.
「彼らはその日に初めて出会った。」
疑問文の場合には、-lah の代わりに -kah を用います。実は、-kah を伴う焦点構文の疑問文は、「Yes-No疑問文」、「疑問詞疑問文」、「X(-lah/kah) yang Y構文」ですでに学習しています。
Ibrahimkah
ketua
kampung
ini?
「イブラヒムがこの村の村長ですか/イブラヒムですか、この村の村長は?」
Untuk
siapakah
hadiah
ini?
「このプレゼントは誰にですか?」
Siapakah
yang
akan
menerima
hadiah
ini?
「このプレゼントを受取るのは誰ですか?」