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Q:学ぶのは北の言葉か,南の言葉か?
Q:朝鮮語が話せるようになるのか?
Q:英語と両立できるのか?
Q:韓国人留学生との交流は?
Q:韓国への留学は?
Q:3年次編入ってどんな制度?
Q:朝鮮語の学部学生の就職状況は?


   Q:学ぶのは北の言葉か,南の言葉か?

A:「朝鮮語」というと,あたかも朝鮮民主主義人民共和国の言葉を学ぶような印象を受ける人もあるかと思いますが,そうではありません。ここで言う「朝鮮語」は朝鮮民族の言葉という意味で,大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の両方で話されている言葉全体を指します。東京外国語大学では,大韓民国の首都・ソウルの言葉を基礎とした標準語を中心に学びますが,朝鮮民主主義人民共和国の言葉も同時に学ぶことができます。南北双方の言語・文学・文化などを同時に広く学べるのが,東京外国語大学朝鮮語の特徴の1つともいえましょう。

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   Q:朝鮮語が話せるようになるのか?

A:きちんと学習さえすれば,必ず話せるようになります。1回90分,週5回学習の朝鮮語の授業を1年間受けるので,学習を怠らなければ,1年生が終わった時点で平易な日常会話を難なくこなすことができるでしょう。昔ながらの語学の勉強といえば読むことが中心でしが,そのような時代はとっくに終わりました。た。東京外国語大学の朝鮮語コースでは読むこと,書くこと,話すこと,聴くこと,全てに重点を置いて授業を構成しています。

ところで,大学という場所は学問を実践する場です。ただ単に朝鮮語のスキルを磨きたいのであれば,語学学校に通えば十分です。本学では単なる会話を学ぶような水準ではなく,どこまでも学問的な水準で言語をわがものとし,文化を語りうる人材を養成しようと考えています。

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   Q:英語と両立できるのか?

A:もちろんです。東京外国語大学は大前提として英語の力をつけることに力を入れています。その上で,それぞれの専攻言語を習得し,ともに高い水準で駆使することを目指しています。現在の外語大は,そうしたことがいくらでも可能なのですね。でも,もちろん本人の志と努力あってこそです。

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   Q:韓国人留学生との交流は?

A:東京外国語大学には現在4000人あまりの学生がいますが,うち600人ほどが留学生です。8人に1人が留学生で,この比率は全国の大学中おそらく第1位だと思われます。そのうち150名ほどが韓国からの留学生です。つまり,朝鮮語を学ぶ学生数よりも多く,朝鮮語を学ぶ環境としては海外最高の環境にあるといえましょう。また,韓国からの留学生だけでなく,朝鮮語を母語とする中国の朝鮮族の留学生は毎年一定の人数が入学し,年によってはウズベキスタンのタシケント東洋学大学の朝鮮語専攻学生が来ることもあります。

大学の食堂や喫茶などに入れば,朝鮮語が必ずといってよいほど聞こえてきます。授業でも同じで,例えば授業によっては受講学生のうち3分の1が日本人学生で,3分の2は韓国人が占めるものもあります。日本語専攻の韓国人学生もいますし,中国の朝鮮族の学生や在日韓国・朝鮮人学生もいます。ネイティブスピーカーの先生の授業は朝鮮語で講義が行なわれ,演習の授業では学生が朝鮮語で発表し,朝鮮語で討論をします。3年生が朝鮮語で発表するのは最初は難しいですが,何度も発表や討論を繰り返すうちに聞き取れるようになり,発表も上手になってきます。早い話が,留学に行かずとも東京外国語大学の大学空間は,いわば「疑似留学空間」なのです。このことは東京外国語大学の国際性を物語るものでしょう。

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   Q:韓国への留学は?

A:本学の朝鮮語から韓国へ留学する学生は非常に多いと言えます。まず,大学から選抜して国費で送る留学生は,留学生交換協定を結んでいるソウル大学,延世大学,韓国外国語大学,淑明女子大学などへ3・4年次に留学します。韓国の大学で取得した単位を本学の単位として認定してもらえば4年で卒業も可能です。このほか,ロータリー財団の奨学金やその他の財団の奨学金で留学をする場合もあります。私費でも多くの学生が留学しています。また,1年だけでなく,3ヶ月ほどの短期の語学研修留学に行く学生も数多くいます。東京外国語大学から韓国へ留学に行く学生は基礎がしっかりしているので,3年生ぐらいで1年ほど留学して帰って来ると,多くの学生は韓国人に間違われるほどに言葉の運用能力が身についています

留学については留学案内のページもご参照ください。

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   Q:3年次編入ってどんな制度?

A:3年次編入は,本学の3年生に編入学する制度です。東京外国語大学では1・2年生で専攻語学をしっかりと身につけ,3・4年生になると学生は専攻語を武器にして,それぞれ語学・文学・歴史・文化などの専門的な研究をすることになります。編入生はそのような専門的な課程に入ることになります。したがって,3年次編入を希望する人は,朝鮮語コースの2年生と同等以上の朝鮮語の高い運用能力があることがまず求められます。しかし,朝鮮語ができるだけでは3年次編入を果たすことはできません。朝鮮に関する学問的な専門分野に高い関心を持ち,そのような分野を真摯に研究しようとする人が,3年次編入では求められます。ただ朝鮮語を勉強したいとか,学問的な動機づけの薄い人には,3年次編入は狭き門といえましょう。

3年次編入とその他の入試について,詳しくは受験案内のページをご覧下さい。

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   Q:朝鮮語の学部学生の就職状況は?

A:朝鮮語の卒業生の進路は就職と大学院への進学の2つに分かれます。東京外国語大学全体の就職率は良好です。朝鮮語は1学年の定員が30名ですが,大学院への進学者は毎年1〜4名ほどで,残りは全て就職となっています。

大学院進学は言語学系では東京外国語大学に進みますが,それ以外では近年は東京大学や一橋大学,横浜国立大学,東京都立大学,慶応大学などの大学院への進学も見られます。

就職した学生の就職先を見ると,金融,マスコミ,通信,運輸,製造,教育,ハイテク産業など極めて多岐にわたっており,一概には言えません。卒業生に聞くと,実際に外国語を活用している場合は,英語と朝鮮語の両方,英語だけ,朝鮮語だけ,という場合に分かれるようです。韓国で勤務している卒業生もかなりの数に上ります。数年前,女子学生の就職難が問題になっている折りに,東京のほとんどのテレビ局に朝鮮語コースの女子学生が就職して週刊誌に取り上げられたこともありました。

学部での選択コース(言語・情報コース,総合文化コース,地域・国際コース)のうち,どのコースを選ぶかということと,就職先や就職率との相関関係はあまりないようです。

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