先週のイベントからのこぼれ話を一つ。その、定時制の先生として務めてきた経験を本にされたKさんのご本、『学校がキライな君へ』を読んでみた(当日、割引購入のチラシをいただいた。ありがとうございました)。一気に読めるが、もったいなくてそんなに急いで読めなかった。Kさんの先生としての、そして人としての温かみが伝わってきて、おもわず目頭が熱くなるところもある。カティ、最高!(カティは加藤ティーチャーだそうで、あっっ、名字言ってしまった、登場する生徒の一人からの呼び名である。ネタバレ!)
ここでなぜ、ナカヤマのへぼイラスト初公開するかというと、どうしても字が多くなってバリエーションが乏しいからではなく(いや、それもあるが)、両手を握りしめてピンと大きく張って立っている男の子の後ろ姿のカヴァーがとても印象的だからだ(いま手元に本がない)。この本に出てくる生徒たちの抱えている問題はしばしば重く、当方が大学で出会う学生たちと同じだとはいえないが、それほど年齢の変わらない若者たちであり、この男の子の見えない表情や、かれの心の内を想う。若者たちにとって「居場所」となることは、学校という現場にとってもっとも大切なことのはずだ。定時制高校は募集停止の危機にあるとのことだが、存続を願いたい。