前回の拙ブログで短くお知らせしたとおり、GSL(グローバルスタディーズラボラトリ)の共同研究室506が差し押さえられ、大量の什器などがリユースもしくは廃棄のために運び出され、あまたの書類や記録を廃棄し、大量の紙ごみをだし(お手伝いいただいた事務方のOさん、Tさん、ご協力ほんとうにありがとうございました)、部屋を片付け終わって、先週は疲労と風邪でダウンした。数日寝たきりー。ご迷惑をおかけしたみなさま、すみませんでした。
当然のことながら(;)某社からご依頼いただいていた原稿の締め切りにも遅れ、こちらもご迷惑をおかけしたが、本日ようやく原稿を送らせていただいた。やれやれ!
ということでささやかに打ち上げ(?)るべく、何か映画を見に行きたいと思って探していたら、なんとモフセン・マフマルバフ監督が新作を撮っているではないか!マフマルバフ監督といえば、今では娘さんも映画を撮るようになったが、当方にとってやはり『カンダハール』を撮った父マフマルバフである。『カンダハール』公開当時に刊行された『アフガニスタンの大仏は破壊されたのではない。恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』という破格なタイトルを持つ本もまた、秀逸であった。しかし、忙しすぎて大事な映画の情報も十分にチェックできていなかったとは、Oh, No、なんという迂闊な!『独裁者とその孫』というこのタイトルがなんだかー(というのも、さっきまで書いていた原稿のテーマにかぶっていたので...)と思いつつ、ともあれこれを観てきた。
はい、目の付け所が何ともよろしい。話の運びもラストも。ぜひ観ていただきたい映画です。それにマフマルバフ監督がこんなに音楽的だったとは、という驚きもあり、です。ああ、大満足。これでまた仕事がんばりますー。