北極圏をわたって「国際ポラニー学会」のためモントリオールにやってきた。たーしかに寒い。室内は暖房がよくきいていてわからないのだが、朝9時前、滞在ホテルから学会会場まで徒歩10分を歩くだけで十分に冷える。今朝はリンゴをかじりながら手袋なしで歩いていたら指先が凍えた（愚）。街ではフランス語が常態で、カフェなどではフランス語を用いる方が格段にスムーズである（ええ、朝食を注文するぐらいなら誰にだって難しくはありません）。学会の方は英語で大丈夫だが、きわめて密度の濃い3日間で、くたくたになった。とりわけ夕方以降のセッションは、どんなに内容がおもしろくても、14時間の時差がこたえて毎日ヘロヘロに...；
詳細はまた別の機会にゆずるとして、今日の晩はオーガナイザーのご自宅でのパーティーにお招きを受けて参加させてもらった。ピアノとチェロの置いてある大きなお宅（ステキだっ！）に果物や軽食、ワインが山ほど準備され、学会中とはまた違った雰囲気、違った話題でとても賑やかである。そういえば！と、学会と時差でほぼ忘れかけていたのだが、途中で今日（まだ土曜ですー）が誕生日だったことを思い出した。そのことをちらと話すと、かのオーガナイザー女史がキャンドルをもってきて目の前のスウィーツにさし、灯をともしてくださった。参加者のみなさんから「ハッピーバースデー」の歌で祝福されるという贅沢。くわー、感激～。半世紀（はははは）の区切りは何とも忘れがたいものとなった。多くの人から、30歳の間違いではないかといわれたが。いや、いくらなんでもそんなに若くはみえないっしょー。何はともあれ、メルシーボクー！明日は数名の研究仲間といくつか打ち合わせをして、月曜朝の便で帰国の途につきますー。