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2014年7月 アーカイブ

2014年7月 2日

ダメ。ゼッタイ。

この国はものすごい勢いでとんでもない方向に突き進んでいる。直近は言うまでもなく、先日のむちゃくちゃな「閣議決定」のことである。「ダメ。ゼッタイ。」ヒトの道を踏み外すようなことをしちゃーいかんのだっ!
しかしこの問題に関しては、世論のかなりの部分がNoを示している。官邸前にはめずらしく若者の姿も多かった(昨晩はゼミの補講があって行けないことがわかっていたので、6月30日晩に参加したが、昨晩もそうだったようだ)。思いがけないセンセイ方や、なんとゼミの卒業生にも偶然会ったりした。みんなでいつまでもいつまでも、しつこく反対しましょう!
ところで当方、ゼミ院生の某氏と連れ立っていたのだが、複数のメディアから何度も「親子ですか?」と声をかけられた。「ええ、まあそんなようなものです」。「おウチでもこういう話をするんですか?」「どんな思いで参加されてるんですか?」...だからさー、そもそも親子だったら「そんなようなものです」とは答えないでしょう!と突っ込みたくなる。「ママも娘も憲法守る」みたいな絵図を記事にしたかったんだろうなー。しかしそんな出来レースじゃ、向こうサイドと変わらないやんか!それでもしかし、各種メディアさまには、しつこくがんばっていただかなくてはならない。

30日晩はその日締切の論文原稿を送ってから参加するはずだったがどうしても終わらず、官邸前から帰宅した後にその夜と翌朝に仕上げ強行して何とか出勤前に提出。はあはあ その変なテンションのまま、昨日は朝から晩まで授業がびっしりで、あー死ぬかと思った; 今日は久しぶりに肩の荷がおりて気分爽快。るるるー

でっ!4日金曜日は立憲デモクラシーのシンポジウム@学習院大学です。みなさまぜひともご参集くださいませ。当方ももちろん行きます!

2014年7月13日

共和国に行ってきました!

その後もゲンコー、ゲンコーでこもっていた(といっても毎日お勤めがあるので、そうはみえない)ため、拙ブログもご無沙汰してしまった。7月4日の立憲デモクラシーの会の報告もまだだったが、悪天候にもかかわらずたくさんの方々が集まってくださって大盛況だった。政治集会ではなくとてもアカデミックな研究会で勉強になった。惜しむらくは時間が足りなかったことだが、まーそういうものである(ウチのイベントでもそういうことはしばしば...)。
で、先日11日はM先生のお誘いでうちの院生N氏とも連れ立ち、F原さんの登壇する催し=第一回共和国祭に行ってきた。時間ぎりぎりに到着すると、神保町某所の会場はもうかなり賑やかで、隅っこに腰かけた。トークはF氏のスバラシサ炸裂で観客大満足、その後は編集関係者多数でお祝いムードと「共和国大丈夫なのか」が混在するスピーチも華やかに、辣腕編集者M氏とも久しぶりにお目にかかることができて、あっという間の3時間であった。はあーん、楽しかったわーん。帰宅して「名札返すの忘れた」と思ったが、よく見たらアラ、「名誉人民章」と書いてある。

ホンを大切につくる気骨の出版社の前途に幸多かれと、心から祈る。

追・ネットのニュースで滋賀の県知事選の結果を知った。いえーい!原発をめぐってもいろいろ不穏な動きが多いが、久しぶりに胸のスカッとする結果である。

2014年7月18日

つつましく、しかししつこく

今日は久しぶりに晩が空いたので、官邸前に行ってきた。というよりも、「川内原発再稼働にむけて規制委員会が審査結果にOK出した」とかいう、ふざけるな!な話しをきいて、なんとしても時間を作らねばと思ったわけであった。今日は夕方には気温もあまり高くなく、風が気持ち良い中を、散歩気分で参加できた。2500人あまりが集まったとのこと。よしっ。周辺をぐるぐる走る自転車隊のみなさんも活発だった。最近はコールも気が利いていて、「原発もろともおまえもやめろ」(!)なんていうのもあった。はははは、ほんとにね。
20時まで叫んで、さて帰りましょうと地下鉄に向かう階段をおりていたら「中山先生ですか」(はっっ!ここでセンセイと呼ばれるとびっくりする)と呼び止める人あり。聞けばわが本務校G大卒業生だそうで、仕事が早く終わったから来たという。一人で淡々と来ている、こういう若者に会うと、いやーほんとに元気がでますねー。声かけてくれてありがとう!!昨日もたまたまR憲デモに賛同してくださった人びとのリストを見ていて某卒業生の名前を発見し、夜半に一人でにっこりした(あやしい?)ところであった。つつましく、しかししつこくしつこくがんばりませう。祝島のおばちゃんたちは何十年もやってますもんね。それと川内原発に関するパブコメ8月15日まで!拙ブログをお読みのみなさまもぜひぜひ、書いてくださいませ。当方もぜったい書きます。相変わらずのやり方しかありませんが、なーに、相手方はもっと昔と同じ手しか(「最後は金目」と思ってるのはそっちだけだ!)ないのですから。 

最近のヒットはこちらマイ・タンバリン。勤め先から直接持っていくにも軽くて小さくてよい。音は可憐だがそれなりに響く。合格!

明日は某W大で朝から「平和の経済学」講義。わが師匠N川先生から引き継がせていただいた(ひー、荷が重いぜ)大切な大切な一コマ。不肖の弟子ですが、それにさしあたり声枯れてますが、がんばりまっす!

2014年7月31日

目線は30年後

昨日は久しぶりに都心某所で「市場と社会研究会」が開催されたので参加してきた。『大転換』を訳された主催のN先生が急逝された後、その御遺志をひきついで続けていこうメンバーで相談した結果の、記念すべき新規第一回の研究会である。講演者はN先生のご学友で長年C社(ポテトチップスといえば...)の社長をつとめられ、研究会を支援してくださってきたM氏による「日本の農業と展望」。これがたいへんにおもしろかった!M氏は近年では「日本で最も美しい村」連合というNPOをなさっているが、それはN先生や経済人類学者K氏と議論したり本を読んだりしてつかんだポラニー思想の実践なのだそうだ。ほおー。「学者さんたちが密室で議論しているだけでは仕方がない」。はい、まことにそうでございますー。
なんといっても食品企業で長年やっていらした方である。ポテトチップス原料のばれいしょのことは当然ながら、肉でも魚でも油でも、食べもののこと全般に関して見事に造詣が深く、またヴィジョンをもっていらっしゃる。「食」を合宿テーマに選んだわがゼミ生諸氏に、 -オープンな研究会ではないので無理なのだが― 聞かせてあげたいような話がたくさんあった。日本の問題の多くは農村問題に発しており、農村は複数の危機を抱えて大きな転機を迎えている。今から3年ほどを契機として根本的に変えていけば、これから30年後には結果が出てくるとのことだ。
 30年後...?なんとなく自分の年齢を数えてみる。講演者のM氏は当方の父母たちと同世代である。これまでの30年を見てこられたからこその目線だが、今の状況は30年前が作り出したものということは、1980年代の結果ということでー。あ、モロに新自由主義期。なーるほどー、未来を考えるときに、この目線が重要ということか。
ヨーロッパにもしばしば視察にいらっしゃるというM氏は懇親会でも終始ダンディで素敵だった。いつもの居酒屋の饗宴がいつもとは少し違う雰囲気となり、ことに女性メンバーは大いに華やいだ。

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