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2013年10月 アーカイブ

2013年10月 4日

季節は巡り、キンモクセイ

9月末に3泊4日で共同プロジェクトの沖縄出張があり、高江と石垣に行ってきた。毎日空港を経由するような大忙しのスケジュールだったが、それぞれの場所での出会いや大切な再会があり、久しぶりにメンバー間でもゆっくり話しができて、密度の濃い時間を過ごした。帰ってくると東京には秋が来ていて、後期の授業が始まった。というわけでドタバタと一週間が過ぎてようやく週末。とはいえ明日も仕事である。映画の『ショックドクトリン』が500円で観られますとあちこちで宣伝しているが、トークのお相手のUさんが反TPP運動に強くコミットしているので、時節柄その辺の最新の動きを聴きに来る人が多いのかもしれない。しかし、当方もときどきトークのついた映画上映会に出かけるので、そのときに感じたことのある「損した感じ」(時間の無駄、とかあんまり準備してないなーとか)をお客様に与えないようにしなければと思ふ。うぬ  
明日の天気予報は雨だが、キンモクセイの香りに誘われて、みなさまお出かけくださいましー。なお埼玉方面のみなさまには、10月11日(金)晩に 「WithYouさいたま」でやりますので(こちらは小ぶりの参加型セミナー)こちらもよろしくー。そこまで終わったら、秋をゆっくり味わいたい...

2013年10月12日

出前、一段落

はい。先週末は表参道某所で映画「ショックドクトリン」上映後のトーク、昨日はさいたま某所でのセミナーを終えて、いつもと異なる場所での仕事(授業の出前みたいなもんだな)を一段落した。先週のイベントにはデモ友の幾人かや卒業生、研究仲間のセンセイが学会を抜け出して(;)などいらしてくださり、なんと200名ほどが集まった(はい、もちろん映画のおかげです)。映画が重かっただけに、トークが始まったときの場の空気はかなりどよーんとしていたが、Uさんの歯に衣を着せぬトークに当方も便乗し、ノリにまかせて45分を走り抜けた。すこーん(爽快なモノのたとえ)。終わった後には何人もの方が声をかけてくださり、各種の取り組みについてうかがったり機関誌をいただいたりした。ありがとうございますー。いやー、こういうのが出前の醍醐味ですねー。中には拙著をお持ちになって「サインを」とおっしゃってくださった方も。ひょええええ!サインないっす(単にフルネームを記入、みたいな芸のなさよ)。しかし読んで(買って)くださったことに大感謝である。あと、「官邸前はどのあたりにいらっしゃいますか?」というお声かけも。うおお面割れ!いや、そっと野に咲く花のように参加しておりますので...(比喩が合ってないって?)

昨日、というか昨晩(夜19時スタート)は主催者の希望で「参加型」セミナーを行った。20名ほどの参加者は年齢やや高めながら、なかには30代の人びとやヨーロッパ系(ええ、日本語ペラペラでした)の方もいらしていて、せっかくだからと参加者の自己紹介から始めた。いろいろな経歴の老若男女のみなさんであり、思いも考え方もさまざまである。だから大人は面白い。さて、ミニ講義で導入を行った後、グループディスカッションには、グローバル化した経済の行方を見据えながら「穏やかな経済」を考えるということで、「人間の尺度での発展:基本的必要の編制」(ハマーショルド基金による共同プロジェクト)を題材としてみた。数年前に学部生とやって、とてもおもしろかった題材である(なつかしいわー)。大人のみなさんは少し戸惑われたようだが、やがて盛り上がり、白熱し、とてもいい雰囲気であった。しかし大人のみなさんは、まじめですねー。まー金曜晩に飲んだくれもせず(え?)デモにも行かず(はは)、セミナーにいらっしゃるぐらいですから、当然といえば当然ですか。講義後のアンケートでは「もっと講義を」という声もあったものの、多くのみなさんがけっこう満足してくださったのようなので、ほっとした。

セミナー後に「いつまでも経済成長を」というヴィジョンは無理なのでは?」という質問が出て、「はい、ムリですね。それに2006年ごろから日本の人口は減ってますし」とお答えし、帰宅中の電車の中で最新号の『熱風』を取り出してみると、あら、特集テーマが「人口減少社会」。おもしろい論考も並んでいて、ああ、そうと知っていれば、質問された方にデータも示すことができたのにと思ったが、やはりこのあたりに関心を寄せる人が多いのだろうなと納得。
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でも、やっぱり表紙がかわいーん!

2013年10月30日

読書の秋です

先の社会思想史学会大会のシンポジウム(科学と思想)では、登壇者のOさんが18世紀フランスにおけるダム建設の話から、公共事業と権力、経済の結びつきを分析していた。ふむふむ、やっぱ治水だなと思いながら、一週間前のW大若手研究者とやっている研究会での課題本のことを思い出していた。
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これである。少し前に小平市で住民投票に向けた市民の運動が盛り上がりつつもあと一歩のところで力を削がれたのは記憶に新しいが、こちらは見事、住民投票の力で住民の意に沿わぬ公共事業を止めた快挙の記録。テンポよくまとめてあって読みやすく、とても勇気づけられる。(プロセスの詳細については故・姫野雅義さんの『第十堰日誌』も参考になるし、冒頭のカラー写真が圧巻で、こんな美しい場所だったのかと心を打たれる)
もちろんすべての市民運動がこのやり方でできるわけではないが、逆風の局面ではここに語られるノウハウを使える限り使うことも必要だろう。
ところで、いつぞや拙ブログに書いた「人口減少社会」に関して広井良典『人口減少社会という希望』がめちゃ売れしているようだ。次の一歩を踏み出すための良書のタイトルにこうして「希望」が頻繁に付されるのは、それだけ絶望的な現実ということか。そう思うと気持ちが滅入るが、しかし、読書の秋です。頭と心に栄養を。はうーん(気持ちよきことのたとえ)

2013年10月28日

社会思想史学会大会、終わる

先週末は社会思想史学会のため、関西学院大学へ行ってきた。25日(金)夕方の幹事会から土日の本大会まで、事前には台風の襲来が報道されてどうなることかと思ったが、あまりひどいことにはならず(強風で案内板が何度か倒れたぐらいか)無事に終了した。やれやれ 関係者のみなさま、お疲れ様でした!当方はシンポジウムの司会以外さしたる貢献はなかったが、さまざまな領域の報告やセッションを耳学問してとても勉強になった。それと関西学院大学に至る道へのみずからの迷いや数々の人びとの失敗談を通じて、関西の鉄道事情の複雑さについて学んだ(ははは、初心者です;)。

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2日目の朝、たまたま駅でお会いしたN谷ボスとご一緒したが、関西学院大学入口のバシ決めショットをいただいた。ありがとうございますー(大学案内にさえ使えそうである)。

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これはご愛嬌で。ははは

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