先日21日(土)は各地で各種の会合があったようだが、当方はC布9条の会にお呼ばれしていた。主催のO野さんとご相談して演題「経済ジェノサイドと憲法」としたのだが、それではあまりにひねりがないので少し考え、「経済ジェノサイドと主権国家の位置」というテーマで話させていただいた。デモ友諸氏が忙しい中それぞれ時間の都合をつけて来てくれて、久しぶりの再会。超ウレシイ!みなさま、ありがとうございますー。で、活発な質問も頂戴して1.5時間の持ち時間を、ややオーバーしつつ無事終了(ほっ)。後半はジャーナリストのM氏による昨今の改憲問題に関するレクチャーで、たいへん勉強になった。のみならず、昨日は年一度の「ロングラン例会」だったそうで、「昼の部」が終わった後に「夜の部」があり、こちらにも25名ほどの人びとが残った。お弁当と飲み物を囲んで、各自の最近の活動の様子を報告し合うのを聞かせてもらう。最年長の方はいわゆる昭和ひとけたで、全体的に年齢層は高めだが、それぞれ相当にしっかりした活動をお持ちで、たいへん興味深かった。とある参加者が「こういう会合はひとりひとりの話を二巡するとよい」というアドヴァイスをしていたが、残念ながら一巡で時間切れ(しかしなるほど、ニ巡というのはよいかもしれない。今度マイゼミでやってみやう)。で後片付けをして解散、数名の方々と仲良くK王線で帰宅し、心地よい疲れとともに、やれやれと一息ついた。
が!近々観ておきたいと思った「標的の村」の最終上映に間に合うのではと突然思い直し、ふたたびカバンを持ってK王線へ、一路ポレポレ東中野へダッシュ!で向かった。
映画の出来は秀逸で、ことに来週26日(木)からN谷科研プロジェクトでの沖縄出張を控えた身には必見モノであったが、なぜかちょいとシャレた若者やカップルがけっこう来ている。高江の抗議行動って、そんなにオシャレなのか?!いぶかしく思っていたところ、映画上映後の「ミニライヴ」が始まって疑問が氷解した。いや、ミニライヴありの情報は入口の貼紙で知っていたが、沖縄関係のミュージシャンだろうと思っていた。ちがったのである。「ちく」さんが舞台にあがり、一曲目の前のMCでわかった。「ちく」さんは「たま」をやってたミュージシャンなのだあああ! 当方、ほとんど「さよなら人類」しか知らないが、ぐおおお、なつかしーい!拙著『ジェノサイド』の構想中に「アントロポス」のことを考えていたとき、頭の隅っこで鳴っていたのは「さよなら人類」だったのである。(「ピテカントロプス」=ピテコス(猿)+アントロポス ですねー。)
繊細なギターと、妙なひっくりかえりのある魅力的な歌声、とんちんかんな歌詞。高江の抗議行動との関連や政治的メッセージはまったくないが、映画の中に出てきた主要な登場人物と友達なのだそうだ。ナルホド。こういう応援もあるわけですねー。というか、めっちゃ得した気分!「ちく」さん、ありがとうー。一杯ひっかけたくなるようなノリだったが、終電をのがさないよう、てくてく帰った。はうー。何ともロングランな一日。