« パブコメは待ってくれない | メイン | もうひとりのフリードマン »

まずは一件提出

先日、拙ブログを書き終わって、やっぱりユースト中継ではなく現場に行こう!と思い立ち、猛ダッシュで飯田橋のしごとセンターに行ってきた、10分程度遅刻したが、あまり広くはない会議室みたいなところに、真剣な市民のみなさんが集って説明を聞いており、おおよそのところは聞けた感じである。「原子力規制を監視する市民の会」(主催者)のすてきなおねえさんやお兄さん、それに後藤政志さんがていねいでわかりやすい解説をしてくださって、
①原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見、②発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案に対する設計基準とシビアアクシデント対策、に関する意見、③②の骨子案に対する地震・津波に関する意見
のみっつがあり、①は2月12日〆切、②と③は2月末〆切であることや、基本的なポイントなどがわかった。ありがとうーん、行ってよかったわん。ただし、「その場でパブコメ、書いちゃいましょう」といわれても、聞いたりメモをとったりするのに手間取って、とてもムリであった。
そんなわけで今しがた、ようやく①だけ提出した。ほんとうは全部やっちゃおうと思っていたのだが、一応まずは①の「改定原案を」と思ってみると、なんと53頁プラス図表が8ページもあって、とても簡単にはおわらない。こんな大部のものに対して説明会も開かず、討論会も行わず、2週間程度で「意見をいえ」とはほんとうに国民を愚弄している。いつものことだが、パブコメを書いているうちにさらに腹が立ってきた。

不必要にぷんぷんした気分になってしまったので、今このタイミングでJ.P.デュピュイの『ありえないことが現実になるとき』(筑摩、2012)を読むのはやめたほうがいいかもしれない。16日の研究会に向けて勉強中なのだが、いや、かれの『経済の未来』もふくめ、フクイチ事故後の日本と世界を考えるために必読の書である。『ありえないこと。。。』の邦訳が刊行されたのが昨年5月だから、拙著の準備に忙しくてそれどころではなかったのだが、やばい!なぜ今まで知らなかったんだ!という気持ちである。

でも上記の説明会で、必ずしも専門的なコメントでなくても、自分の言葉で「防災指針じゃなくてまず廃炉でしょ」とか、「テレビでやってたけど、ホットスポットとかあるんだから、何キロ圏内とかの基準じゃダメじゃないですか」といったコメントをするのが、とても重要とのこと。みなさん、一行でもいいから(2000字まで書けるよん)パブコメ出そう! 原子力規制委員会のHPの当該箇所を開けると、「〆切間近ですけど」みたいな脅しがまず出ますが、そんなものに負けないように!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.tufs.ac.jp/blog/mt6/mt-tb.cgi/13315

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2013年2月11日 10:58に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「パブコメは待ってくれない」です。

次の投稿は「もうひとりのフリードマン」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。