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2012年12月 アーカイブ

2012年12月11日

近刊!

ずいぶんと寒い師走の日々が続く。大学ではゼミ生諸氏が卒論、ゼミ論の追い込みに入っている。そんな中、いつも火曜日昼休みに506共同研究室へ定期購読雑誌を届けに来てくださる生協のIさんが、いつものようにいらっしゃり、ひととおりの仕事をこなした後で、「それと、あの、某社の近刊案内を見たんですけれど...」と言って微笑んだ。はっ! そうなのである。必死で書いた拙著の最後のゲラ校正とさらなる確認が12月初めに終わり、それでも編集担当M氏がさらにチェックをしてくださって昨日なおも最後の電話確認を行って、「これでほんとうに終わりです」と言われたのだから、「近刊案内」に出ることに特に不思議はない。にもかかわらず、それを聞いた瞬間。ぎょええええ と奇怪なリアクションに出てしまった。Iさんは優しく「平積みにしますから」とおっしゃって立ち去ったが、はい、とてもお困りだったと思います。すみません、変なリアクションをしてしまって... あまりに速いピッチで書いたため公言すると実現できないような気がしてなるべく公言しないようにしてきた。それでいまだにどこか、「ほんとうに出せるんだろうか」という感覚が残ってしまっている。しかし!1月のなかばには出るのです。みなさま、ぜひともお手に取ってくださいまし!タイトルはー 一冊目にまさるとも劣らぬ物騒なタイトルです。(いまだに言う勇気がない)

放課後には久しぶりに院Mゼミ出身者のNくんが訪ねてくれた。青森での一年の赴任を終わって、夏以降東京ではたらいているそうである。居合わせたゼミ生諸氏と歓談し、大いに笑った。ひとに対する温かいまなざしとキョーレツな行動力は相変わらずだ。よい仕事をしてほしいものである。

2012年12月23日

絶句、せずに

2012年12月16日の選挙結果はおよそ大手メディアが事前に語り続けた通りのものであり、16日夕方を某W大関係若手研究者たちとの研究会で過ごしていた当方は彼らとともに「開票速報」を絶望しながら見つめ、翌朝の新聞をみて再度絶句、暗澹たる気分になった。何とか一週間をこなすも21日から体調を崩して22日にダウン。気管支炎に風邪を併発、肋骨にヒビのおそれあり。わちゃー; たしか去年もおととしもそうだったのだが、一段落ついたところで寝込むというサイテーの年の瀬である。
しかし!絶句している場合ではない。ここで意気消沈したら「巻き返したい」側の思うツボではないか!そんな先週DAYS JAPANの最新号が届いたが、編集長H河さんも相当な気迫で雑誌を作っている(みんなで買って応援しよう)。
daysjapan201212.jpg

委員の人選で問題とされた、あの原子力規制委員会もがんばって活断層の調査を進めているではないか。T新聞によれば六ヶ所村近辺の調査も開始するそうなので、核のゴミ捨て場に活断層が確認されれば、この国は原子力政策の「行き場」をほんとうに真剣に考えなければならなくなる。再稼働はおろか新設などもっての他である。
選挙は白紙委任のサインではない。政治へのコミットメントは選挙だけではない。2012年の夏をなかったことにしてはならない。闘いは2013年に持ち越されるのだ。

2012年12月15日

小雨降る中を

なぜかこのタイミングでIAEAが福島、郡山に来るというので、変なことを決めたり宣言したりしないようにと、本日12月15日(土)と明日16日(日)は郡山&東京・日比谷でさまざまなアクション、催しが行われている。当方このところ福島にはご無沙汰しているので郡山に支援にとも思ったが、明日の選挙を控えてやはり東京の街頭で声を挙げる方がよいと考え、日比谷のアクションに参加した。天気予報の通り雨模様、天気予報に反して気温も低く、デモにはあまり似つかわしくない。日比谷公会堂前の仮設ステージにたどりつき、そこには数々のブースが立ち並んでいるのだが、来場者は多く見積もっても50人もいない。まさか!いくら雨天とはいえ、こんなに盛り下がってしまったのかと衝撃を受けつつ、必死でステージ上のスピーチに拍手を送った。いつもの雨合羽だけでは雨がしたたり落ちてきてカゼをひきそうなので、完全防寒&雨合羽&傘の三段構えとした。それでもやや寒い。
小一時間聴いていたが(途中でデモ友Tさんを発見)、そろそろデモ行進の場所へ移動しようと裏手へ回ったら、なんと!そちらにはたくさんの人びとが集っており、締めのスピーチ(あの声はたぶん澤地さん)が終わるところだった。しまった!こちら野音へ来るべきだったのだ。参加者は1600人でしたなどとアナウンスが流れており、たくさんの人びとがデモに向けてぞろぞろ出てくる(デモにコミットしているO先生もいた)。
まあいいや、ちゃんと盛り上がっていたのだと気を取り直してデモの隊列へ。出発点付近で「怒りのドラム隊」のみなさんが雰囲気を盛り上げていたので、そのあたりに加わって行進した。そばにはベースや管楽器などを持った人々も集まってきて、これはこれはノリがよろしい。たいへん楽しく銀座、新橋あたりをぐるりと回って大行進、小雨降る中だったがやがて雨もあがり、ひさしぶりに東京を練り歩いて(その間大いに叫びもし)、気分爽快な午後となった。政党でもない集団が鳴り物入りで選挙前日の東京の街をにぎわしているのは、ちょっといい感じであった。警察のみなさまにはお疲れ様である。しかしそれが明日の選挙にどこまで意味をもつのか... 。数々の大手メディアが取材をしていたが、今晩のニュースにはまったく扱われていないようだ。ちっ

ところで、506付近で7月にやった企画からの論考集、近日発売ですー。西谷修編『<復帰>40年の沖縄と日本:自立の鉱脈を掘る』(せりか書房)、どうぞよろしくー。当方も拙稿寄せてますー。(この原稿〆切やゲラが拙著のそれと重なって、秋ごろ死にそうでしたの、おほほほ)

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