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2012年5月 アーカイブ

2012年5月 2日

GWの狭間に

しばらく拙ブログをご無沙汰してしまった。本当は先のニコ生の仕事の直後にワセダ若手の研究会があって、東浩紀『一般意志2.0』他一篇がテキストだったのだが、東のルソー解釈の是非は措くとして「新しい一般意志はニコ生のコメントに表れている!」という結論は、なんとも???であった。確かにコメントは議論も統合もされないバラバラの意志の表明ではあるが、「美容院行きなさい」とか言われるのが(われながらしつこい)、そんなに意味深いのかどうか...。いや、美容院行きましたケド...。それと、このような思想史的テーマで著者自身が「断片的で矛盾だらけ、...論文ではなくエッセイ」と断り書きし「夢を語る」というのは、なんだか扱いに困る。つまるところ、どんな内容でもOKという著者のファン以外の読者は想定されていないのではないか!

さて、今日は所用あって新宿のK書店に立ち寄ったら、何度かびっくりした。①経済学、特に経済思想の棚が3階の真ん中あたりに進出していた ②そのなかにナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン上・下』が平積みで置いてあった(これが経済思想の本と認識されたとは!) ③『ショック・ドクトリン』は発売から二か月あまりで5刷になっていた  ああ、いろいろたまげた。経済危機が深刻化する中で、経済思想という領域が見直されているのだろうか。そういえば最近閉店したJ堂新宿店を意識したのか、お会計あたりのレイアウトにも変化があった。しかしそこそこの人出もあり、いい感じである。休日に本を読もうという人にたぶん悪い人はいない。

GW後半は雨降りのようだし、当方も静かに本を読んだり少し自分の仕事をしたりしたい。でも5月5日(祝)原発ゼロ記念日は、緑の鯉のぼりを持ってデモに行くでえーい!!

2012年5月 3日

5月5日の情報

あっ、失礼しました。5日のデモの情報はこちらですー。晴れるといいですねー。


集会名:原発ゼロの日 さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会
日時:5月5日(土)13:00~コンサート、13:30~集会、14:45~パレード出発
場所:芝公園23号地 (港区芝公園3丁目4、東京タワー北東200m)
演奏:生田 卍さん
司会:猿田佐世さん(弁護士)
発言者:

鎌田 慧さん(ルポライター・呼びかけ人)
澤地久枝さん(作家・呼びかけ人)
神田香織さん(講談師・賛同人)
古今亭菊千代さん(落語家・賛同人)
長田秀樹さん(北海道平和運動フォーラム事務局長)
チェヨルさん(韓国・環境財団代表)
山口幸夫さん(原子力資料情報室共同代表)
落合恵子さん(作家・呼びかけ人)

パレードコース:芝23号地~東京タワー~芝大門~浜松町~旧芝離宮庭園(JR浜松町駅前)

2012年5月13日

五月晴れの日々に

やや寒いものの素晴らしい五月晴れの週末。きたる15日が沖縄施政権返還40周年だというので、各メディアもこれを取り上げている。11日(金)23時からの「世界はオキナワをどう見ているか」も面白かったが、今朝のT新聞朝刊をあけたら、N谷ボスと知花くららさんのツーショット写真がテレビ欄に!本日22時からのEテレ(かつてのNHK教育テレビですね)ETV特集である。そういえば4月のとある火曜日、N谷ボスのグローバルスタディーズの授業に取材陣が来ていたので、そのシーンも出るかもしれない。みなさん観てみましょうね!
で、同じT新聞の本日の社説は横田基地についてである。東京在住者が基地問題に関心をもつようにという配慮であろうか。先日5日の集会でも、たしか澤地久枝さんだったかが言っていたが、「今日ここに来ている人々はすでにおわかりですから、本当はここにいない人々と話をする必要があり、その人たちをどうやって巻き込んでいけるかが問題なのです」ということである。原発然り、基地問題然りー。しかし上記の11日放映番組の中で、沖縄返還交渉を担当したアメリカのM.ハルペリンが、日本で日米同盟(不正確なタームだといつも思うが)に対して、日米安保見直しの頃と似た状況が高まってきていると言っていた。おそらくそれは彼一人の見方ではない。いやーそりゃー40年という年月が経てば世界情勢も大きく変化するし、老朽原発と同じく制度も疲労する。見直しが必要になるのは普通であろう。まして(これまた原発と同じく)スタート地点で無茶をやった場合は、ほんとうに根本的な見直しが必要である。

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(本文には関係ないような気もしますが、五月晴れですし...)

そういえば先日、われらが研究仲間T先生(神戸大学)から6月の平和学会(@沖縄大学)の詳細をいただいた。慰霊の日にかけて沖縄開催。しかもT先生が企画した部会では、上記の(本日の)番組を作ったNさん、外大大学院での授業をお願いしているH先生が登壇し、コメンテーターに我が恩師...。うはーこれは行きたいなー;
(情報はコチラ http://www.psaj.org/modules/news/article.php?storyid=34)

2012年5月31日

告知っ!

なぜそういう判断になってしまうのか、大飯原発の再稼働が容認されようとしている。ジョーダンではない!と思って「経産省前テント村」や「もんじゅくん」などの情報をたぐっていくと、やはりあるある緊急行動、
6/1(金)18?20時、首相官邸前と大阪・関電本社前にて再稼働反対の大規模抗議行動だそうです!ツイッターの拡散が http://twitnonukes.blogspot.jp/2012/05/61.html だそうですが、ツイッターやってないーん。やだあーん無力う。ということでせめてブログに書くことにしたわけである。
で素人の乱のみなさんはどうしているんだろうと思って少し調べたら、あら6月2日(土)に杉並区で催しなどなさる様子。鎌田さんと雨宮処凛さんと松本さん、すごい豪華な顔ぶれだな。
http://uzomuzo.com/

みんなそれぞれの思いをもって行動している。よしっ、わたしもがんばるぞう!(夜に一人で変なやる気を出すのはいかがなものか、とは思うが)

2012年5月26日

なつかしの...

うひゃー二週間近くご無沙汰してしまいました。スミマセン。ちょっと身辺忙しくしておりました。
が一段落したので、昨日は外大で行われていたシンポジウム(東アジア出版人会議)の基調講演を聞きに行ってみた。孫歌さんの「われわれはなぜ東アジアを語るか」である。孫歌さんは2003年9月から半年だったか外大大学院で教鞭をとっていただいたことがあり、当方も親しくさせていただいた。彼女は日本語もぺらぺらであるが、今回はいわばそのこと自体もテーマであるという主催者たちの主旨で、中国語で講演された。日中韓の「東アジア」の部分性、その歴史を確認することの重要性とアメリカのプレゼンス、社会の分断の「現場」としての朝鮮半島と沖縄、そして戦争をめぐる感情記憶の問題へと、なつかしの孫歌さんはあいかわらず頭脳明晰で、聞いていても気持ちがよいほどだった。

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ええ、写真がぼけていてこれじゃー何だかわかりません。開始時間に到着したら席はすでにほぼ満席、一番後ろに座ったんで...孫歌姉、申し訳ない...(しかしその後も来場者は続々と増え、追加の椅子を出せるだけ出して会場はびっしりとなったのだった)
そういえば、日本ご滞在が終わって別れ際「ぜひ中国にも遊びにいらっしゃい」と声をかけていただいたので2005年だったかの冬、N谷ボス、Aさん(今じゃ立教大学の先生ですが当時は同僚でした)とともに北京に伺ったのだが、ご自宅に寄せていただいたとき、孫歌さんの使っているポットが目に付いた。「これ可愛いですね!」と言うと「そこのスーパーで売っているよ」とおっしゃるので、自分用の土産に買って帰って今も使っている.

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ね、なんだか鳥みたいで可愛いでしょう?孫歌姉もまだ使っているかな。

で晩には熊大時代の上司のK松先生が学会のため御上京され、何と同じく文化史のA先生も別のご出張で在東京とのことで熊大文化史東京支部会(?)の夕べが催され、卒業生も何人か集まって当方も顔を出した。

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はーん、こちらも大変懐かしく、みなさんとても元気そうでよかった!

2012年5月 6日

原発ゼロ達成 -デモは何を叫ぶのか

2012年5月5日(土)ピカピカの快晴のこどもの日、原発ゼロを迎える記念日のデモ@芝公園に参加してきた。暑いほどの日差しの下で呼びかけ人や賛同者のみなさんのお話しをきく。泊原発の反対運動をやっている人や、韓国の社会運動の父と呼ばれる人なども来ていて、大いに盛り上がった。15時前には閉会し、芝公園付近のデモ行進に入って -途中にデモ妨害の人や街宣車がいて雰囲気が悪くなるところもあったがー、何とか無事終了。しかしデモのアピールには考えさせられるところもあった。原発ゼロが達成された後、デモは何を叫ぶのか?
もちろん「再稼働反対」の声は大いにあげなければならないだろう。しかし「原発やめよう」だけでは(いや、「子どもを守ろう」とか「タケノコ食べたい」(笑)とかも叫ぶんだが)不十分に違いない。おそらく、脱原発デモ自体が曲がり角にきているのだ。数的にみても、いてもたってもいられず6万人の人がデモに押し寄せた昨年9月の集会から考えると、たとえ全国各地でさまざまなデモが催されるようになったとしても、今回の5500人(主催者発表)はずいぶん少ない。運動を持続することのむずかしさがこのあたりにあるのかもしれない。しかしこのたびだけは、かつてのように次第に下火にしてしまってはならない!打開策を考えなければ!

まーそれでも例のデモ友は結集し、回数を経るにつれて熟練デモ隊になってきた(あるいはだんだん派手になっているだけ?)
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デモ行進が終わってみんなで浜松町あたりのカフェバー(というのかどうか)に入ると、お客の大半はデモ帰りの集団で -デモ友のみなさんのご友人にも偶然会ったりして―、何だか和やかな気分になる。こうして穏やかにかつしつこく考え続けていくことが、とりあえずの方向性だろうか。

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