キエフ行ってきました!
8日朝に帰国したのだが、それからまた何だか忙しく、報告が遅れてしまった。さて、ウィーン経由で入ったキエフ、驚くほどかつてのソ連時代の面影を残していた。街も、人も。言葉が通じない(英語なんてほとんど役立ちません、はい)不都合は、数時間遅れて合流したクラウス(ベルリンから)&ミケル(ヴェネチアから)との「文殊の知恵」でたいていしのいだが、街中でのさまざまな場面でも、学会でも、驚くことが多々あった。これまでに訪れたプラハやブダペストなど、旧東欧諸国の都市と共通するところもあるが、キエフのほうが格段激しい。もともとロシア正教の聖地があり、目を見張るような教会も数々あるが、そこにスターリン時代に特徴的な建物が侵入し、教会の屋根を(もとは金色や銀色だったものを)くすんだ緑色に変えた。それがところどころ剥げている状態だ。さらにその合間を縫って、ザ資本主義、ともいうようなスーパー(それもオーストリアなどの)や携帯電話会社の広告、コカコーラなどの外国系大資本の看板が立ち並んでいる。変な景色である。以下、街の中心街にその一角&ソフィア大聖堂のショットを。
学会は「ウクライナ国際経済学会」で「ポストクライシスエコノミー(危機後の経済)」がテーマであった。初日(3日夕方)に車で街をドライブしてくれた助手さんサーシャにきくと、2008年の危機後、多くの人(何万人も)がキエフから田舎や国外に帰ったり出て行ったりしたという。「危機後」のイメージはかなり違うのかもしれない、とさっそくクラウス&ミケルと話をした。われわれのもってきたネタは、相当に浮くかもしれないと。
続きはまた、後ほど。