Virtual LoungeCN

職業柄、毎日何かを読んだり書いたりしているが、先ごろまでずっと何かの〆切に追われていて、どうも落ち着かなかった。が、遅すぎた秋の深まりを感じる今日この頃、何とか間近の〆切もなく、少し精神的な余裕ができると、ああ秋の夜長は美しい。読書の秋ー。（今月末から来月中旬にかけては、三週末連続で関西出張というおそろしいスケジュールが待っているが、まだ考えないことにしやう）。

そういえば先週、わが夏の三分の二ぐらいを使って経済用語チェックと解説で携わったイタリアの論考集の見本ができてきた。『金融危機をめぐる１０のテーゼ』（以文社）である。

なかなか素敵な本に仕上がっている！当方の貢献度はマイナーなものだが、やはり嬉しい。先日は訳者の朝比奈さんがわが研究室を訪ねてくれて、初めてお顔合わせをした。どうもどうも。イタリア発の経済思想の仕事にはいろいろ面白いものがあるのだが、日本にはこれに携わる人が決定的に不足していることを、二人であらためて確認した。

拙ブログで先日、「秋の深まり」とか書いていた11月7日は、実はすでに立冬であった。今日は木枯らしが吹き、外大キャンパスにも落ち葉が舞う。のだが、なぜか気温が高い。なぜ～？

でもまあカサカサと落ち葉を踏む音は心地よい。そんな折、キョウレツに私事で恐縮だが、8日（月）はわが誕生日であった。心遣いのマイゼミ生Ｔ君、Ｙ君から素敵なお菓子をいただいた。きゃほー

学部グロスタ終わって院ゼミを始める直前、一緒に祝っていただいて、おいしくいただきました！ありがとう！！（よく見ると写真手前には、過日朝比奈さんからもらった可愛いお菓子の箱が写っている。こちらも大好評にておいしくいただきました）。

今日のグロスタで扱ったA. グラムシの「人間は彼が食うところのものである」（フォイエルバッハのテーゼを考察）を思い出すと、いとをかし…　（あほかいな）

昨日は変な一日だった。大阪学院大学で開催された経済学史学会の新幹事顔合わせの会議に行ってきたのだが、約１時間の会議のために飛行機で日帰り往復をしたので、一日が終わってみると、めちゃめちゃ遠くに出かけてきたという感慨だけが残っていた。あるいは大阪にタッチ！して帰ってきたというか、ともあれこれは「出張」ですらないような感じというか。移動中、すでに変な感じがしていたので、大阪モノレールから「太陽の塔」をケータイで無理やり撮影し、大阪にいたという実感を記録した。うむ

意外とよく撮れてるーん。いつ見ても、おもろい顔っ！

さて、無理やり日帰りしたのは、本日28日、アイスランドＤＶＤ字幕プロジェクトの会合があったからである。正午に集合して23時までわずかな休憩時間以外ぶっ通しで字幕、字幕、字幕。実は始める前に「今日は全部やっちゃうぞぐらいの勢いで」と軽口を叩いたのだが、夕方頃の休憩時、ほぼ三分の二を終えたことが判明した頃からみなの目に炎が…。ごおおお、終わってやるうう　　ーこうなるともうあとは、意地である。　
で、へろへろになりながらも22時半過ぎに最後のセリフ部分をチェックし、その後保存や確認をして急ぎ解散！ゴハンを食べる暇もなくやったので、メンバーの明日の体調がしのばれる。みなさん、ごめんね…。

目下、外語祭開催中である。が本日はなつかしの外大中山ゼミ第一期生のＴ君（愛称トミー）が、平塚市美術館で初めて展覧会を企画したというので見に行ってきた。「堀文子展」である(11月23日まで）。絵画も展示もたいへんに充実した展覧会で、お客さんもたくさん入っていた。すごいぞトミー！事前に連絡できずに行ったが、幸いにも久々の再会を果たすことができ、かれのお昼休みの時間を割いてもらって少しおしゃべりをした。

美術館も立派だが、トミーも立派である。懐かしかった。実は平塚は当方が７歳から１３歳まで育った場所で、これまた懐かしいので、その後少し足を延ばしてみた。当時住んでいた家はもうなくなっていたが、海は昔と同じく穏やかである。

一路、町田経由で成瀬へ。同僚のＨ先生のピアノ・リサイタルは、サロン・コンサート風のしつらえだったが、腕前はプロ顔負けであった。いや、これは完全にプロの仕事である。Ｈ先生すごいわーん

会場にはご専門の近いＭ先生にＫ先生、だけでなく、あらあら国際関係論のＷ先生、スペ科のＹ先生も、まあ！もちろんそれ以外のお客さんもびっしりでした。大輪のバラの花束をしょって登場のＫ先生を激写。

朝の忙しい時間にナンだが、ちょっとご報告を（誰に？）。昨晩は某所で、アイスランドＤＶＤプロジェクトの字幕訳稿検討の会合が催された。こつこつと1シーンごとに字幕訳稿と画面を見比べていく地味ーな作業である。しかし、これがまた何とも楽しいのである。まー錚々たるメンバーが揃ってやってくださっていることと、当該の映画が危機的な状況を描きつつ笑えるものだからなのだが、早く完成させて、みなさまにお見せしたい！ただ、あーでもないこーでもないと訳語をいじっているので、昨日できたのはまだ1/3程度。この後、残り2/3の部分の訳語チェック、全体の流し込みに加えて、昨日いらっしゃれなかった映像のプロＳ氏のチェックがまだ残っている…。いや、前途はるかなり、と言っておこう（？）。

これがわれらの最強チーム！楽しいお茶会ではなく、開始前のウォーミングアップ状態である（翻訳者Ｔ氏と技術スタッフＫ氏は、監督グンナーから送ってきた資料のパックを持っている）。次はＳボスも交えて撮りたい。