今日は普天間問題に関するシンポジウムの続編があるというので、ワセダの国際会議場へ出かけた。今回はむしろ、岩波から先ごろ出た『沖縄論』を記念してという主旨のようであった。巨大な会議室ではなかったが、さまざまな年齢層の参加者で一杯であった。決して値の下がらない軍用地が金融商品になっているという話しなど面白かったが、後半の時間帯は失礼して別の研究会へ参加した。同じ早稲田の某室で行われていた政治学関係の若手の人々の研究会(略称、現社研;げんし研ではない)である。この研究会は毎回、現実に密着したベタなテーマを議論するという主旨だそうで、今回は立岩真也さんの『税を直す』(青土社、2009年)が課題図書であった。どちらかといえば哲学的なスタンスから、税の問題を考えるという本である。直前に、もっとベタな現実のハナシを聴いていたこともあって、「現実」のレベルをさまざまに議論せざるをえなかったが、これはこれでとても面白かった。
昨日は日帰りで名古屋大の長尾先生のところへ呼んでいただき、出版関係の打ち合わせと院生さん向けの講義をさせていただいた。そういえば先週末は社会思想史学会の幹事会に出たのだった。体力がなく、身体も強くないと自認する当方だが、そのわりにひょろひょろ出かけていく自分が他人のように感じられる。気候が異常なせいもあるが、風邪の名残をまだ引きずっている。いかん、今日こそは早く寝ようと思ったのに!