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2010年2月 アーカイブ

2010年2月 2日

走る師匠

実は当方には「師匠」と呼ばせていただいているセンセイが数名いるのだが、そのうちのお一人が、ワセダのパンキョー(=一般教養、死語?)ゼミ時代にお世話になったハラショーこと原章二先生である。当時の同ゼミはポスト・モダニズムと飲酒の香り高く、何年生なのかわからない諸先輩方が群れるなかにセンセイが埋もれていた。しかしセンセイは五〇歳の声をきくころ体調管理のためにマラソンを始め、今ではフルマラソンを通算百回以上こなし、トライアスロンとかもできるアスリート哲学者(=ご本人いわく、ただ走る哲学者)である!その師匠がこのたび『マラソン100回の知恵』(平凡社新書)という本を出した。

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もちろんこの本、サブタイトルの「…市民ランナーのために」という看板が示す通り、きわめて具体的なアドヴァイスや小さな知恵に満ちている。しかしその極意はむしろ、それらの知恵を通じて示される「いのちの美学」の実践にある。それは原さんがずっと追い求めてきたテーマである。当方はこれまでもこれからも、きっとマラソン・ランナーにならないが、働いて暮らして生きるなかで、歩いたり身体を使ったりすることの楽しさや美しさを振り返るきっかけをもらった(思わず今日の帰りは、大学から20分以上かかる最寄り駅まで歩いてしまった)。走る哲学者である師匠が、みずからの体験をさらして清々しく示す「いのちの美学」。老若男女、いろんなひとにお勧めしたい。

2010年2月 6日

フォトネシア合評会の記録

未来社の出す『未来』最新号に、昨年12月に行った仲里効さんの『フォトネシア』合評会の記録が載っている。倉石信乃さんによるきわめて充実し、緊張感もあふれるコメントと、仲里さんによる密度の高いリプライが、バージョンアップして再現されている。

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当方はたまたま手に入れたが、最近はこの手の出版社による小冊子、どこの書店でレジ脇などに置いてあるのだろうか。

2010年2月12日

刊行!

ウチのボス西谷教授の科研プロジェクトで招聘したゲストが昨日から来日しており、今日、明日が催しである。当然のことながら、昨今ヒジョーに忙しい。が、今日は拙著の刊行日なのである。今しがた慌てて撮った見本の表紙をアップしてみやう。

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何とか無事に刊行できて、とにかくほっとしている。ここに至るまで、ほんとうに多くの方々のお世話になった。この場を借りて御礼申し上げたい。

2010年2月18日

イベントも無事終わって

2月12日(金)、13日(土)のイベント、「<経済>を審問する」はおかげさまで無事に終了した。やはりA新聞など(そしてその筋には書評のT新聞)の「催し」欄に掲載されると知名度がぐっとあがるのか、2日とも悪天候にも関わらず、たくさんのお客様がいらしてくださった。ありがとうございますー。ゲストのA.カイエ氏も2日間の催し、そして来日を楽しんでくださったようで、先日無事に帰国された(最後の日まで、時差がとれないと言っていたが)。
 相前後して修士論文の最終試験(口頭試問)や、中山ゼミ関係の卒論・修論報告会と追いコン(=追い出しコンパ、これもやや死語に近いのか?)、実質的なゼミの卒業式が行われた。毎年のことだが、論文を書き終わった人々が、入ゼミの頃とは見違えるように立派な報告をするのが感無量である。じーん
 さらにその間、知り合いの方や面識のない方から、拙著を読んでくださった、買ってくださったというメールが入る。まだ出たばかりなのに!ありがたいありがたい、ていうか、あの、おもしろいんでしょうか、アレ。すみません誤植あるんです。きゃー。と、出し終わってから動揺しても仕方ないのだが…

オーバーワークがたたってここ二日ダウン。諸方面にご迷惑をおかけしております。スミマセン。明日は復帰します。 

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