Baader-Meinhof Complex
で、映画の日である。今日は人気のロードショーなどに行くととんでもなく混んでいるに違いないので、おそらく空いている「バーダー・マインホフ:理想の果てに」(ベルント・アイヒンガー脚本・製作、ウリ・エデル監督)をシネマライズで観てきた。19:35からの回だったが、案の定、オジサン的年代の方々を中心に、多く見積もっても30名ぐらいだっただろうか?でも、なぜか若い男女などもいた。
「ドイツの秋」と呼ばれる70年代のドイツ赤軍の一連の事件を、ドキュメンタリー的に追っている。150分という長さもあり、映画としてはあれこれ突っ込みたいところも多かったが、しかし映画化されたこと自体が意義深い(原作の本が出たこと自体も意義深かった)。役者さん達もかなりよかった。「テロリスト」たちを追うなかで、監視の網の目を考案していく体制側の描き方も面白い。社会における暴力の問題を考える人には、とりあえず必見である。