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マダムは誰にもサンバをやってほしくない

先日、滝クリの日曜日のボサノバの番組で、この歌が紹介されていました。

João Gilberto - Pra que discutir com Madam
https://www.youtube.com/watch?v=ojr0HdBH_T8

この歌の歌詞と簡単な解説をしているブログ記事があります。

http://bossapedia.blog.fc2.com/blog-entry-119.html

ある白人のご婦人が サンバを否定する発言をしたことが発端で生まれた なーんとも可愛らしい曲。

だそうです。歌詞の中で、

madame não gosta que ninguém sambe

という一節があります。

上のブログでは

「マダムってば、サンバ大っ嫌いなんだよ」

と訳していますが、もっと逐語訳すると

「マダムはなんぴともサンバをすることを好まない」

って感じでしょうかね。sambar(サンバする、サンバる)の
接続法の形が使われています。

というか、今の世の中、他人が

・何を好むか
・何をすることを好むか
・どう生きることを選択するか

に関して、他人に意見する権利があると思っている人が
あまりにも多いですよね。
このマダムみたいですね。

もちろん、世界のどこに行っても法的に犯罪である事柄は
やっぱりダメなんでしょうけれど、

国によって法的扱いが違うような事柄は、
もうちょっとよくよく見てみたほうがいいものもあります。

そんな犯罪的なことではなくて、法的に保護されていないことに
関してもこの国ではよく「議論」になりますが、

そもそも、自分が、あるいは自分の子供がもろ影響を被るような
こと以外にも、意見する人が多いですよね。
このマダムみたいに。

・選択的夫婦別姓とか
・同性婚(同性パートナーシップ)とか
・在日の外国人の様々な権利とか

もうちょっと冷静になって、様々な事柄を客観的に吟味してから
ものを言いましょうよ。

自分と考え方の違う人々が、国内に、あるいはコミュニティー内に
いることに、もっと慣れましょうよ。と思います。

というか、この国のメディアの「コメンテーター」って人たちは、
思いつきで、ポッと意見を言っちゃいますよね。

そんな意見の言い方が、ネット上でもかなりの割合を
占めている感があります。

もうちょっとディベートする感じで、よくよく調べてから
ものを言った方がいいんじゃないかと思います。

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2022年3月31日 13:10に投稿されたエントリーのページです。

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