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2021年2月 アーカイブ

2021年2月 6日

実家へ

父から、iMacが使えなくなったとの連絡。
数日して、帰れる時間ができたので帰省。

なんのことはない。ワイアレスなキーボードの
電池が切れていただけでした。
サンダーボルトで繋いだら、すぐに快復しました。

で、一泊しました。

翌日、庭仕事のために、バケツを買いに行きたいと。
一緒のD2に行きました。

そして、父とバケツを実家に置いて帰路に就きました。

すると、携帯が鳴ってるのを感じました。
でも、高速で、電話を取るわけにもいかず。
加平にPAあったかな?と思ったら、それは
下りだけだったんですね。

ということで中野まで帰ってきてしまって、
電話しました。

すると父が、「シートベルトをするのに邪魔な
ウエストバッグを足許に置いたのを、
下ろしてなかった!」とのこと。

確かに、僕と一緒に中野まで来ていました。(笑)
父は、郵送してくれというのだけど、
貴重品を入れて送るのは心許なく、
何より違法だろうし。

そのまま取って返して実家に再び参上。
父は平謝りでした。
僕も怒ることもなく。

というか、ここで親を怒鳴っちゃうパターンの
人とかいるんだろうけどね・

何より、そういう「抜け」はあっても、
92歳で、認知症にもなっていないのは
ありがたいです。
(認知症のご家族がいらっしゃる方には
 この言動は失礼かもしれません。ごめんなさい。)

それにしても、長いドライブで
疲れました。(笑)

同じ経路じゃ詰まらないので、
和光から外環道に乗ったりしたんですけどね。

まあ、色々無事で良かった。

ベジタリアン〜ビーガンな店

ベジタリアン、ビーガン(ヴィーガン)なものを
欲しているときには、中々選択肢が無い日本だったり
東京だったりするのですが。

古株だと、伊勢丹のチャヤ・マイクロビオティックとか、
吉祥寺のDevadeva Cafeとかがありますね。

あ、私は、ベジタリアンでもビーガンでもないのですが、
鶏卵&鶏肉のアレルギーがあるので、
ベジタリアンやビーガンだと食べられることが多いです。
(もちろん、オボベジタリアンではダメです。)

最近ラジオ等で紹介された店をいくつかご紹介します。

「Universal Bakes and Cafe」(新代田)
https://parismag.jp/bread/26213

パン類で、ビーガン。
僕にとっては、通常のパン屋では買えないものが
色々買えるし、食べられるのでありがたいです。

近いうちに伺いたいです。

「The Vegetarian Butcher」(池袋 及び デリバリー)
https://www.thevegetarian-butcher-jap.com

世界で展開しているチェーン店で、
完全にビーガンなバーガーなどがあるそう。

池袋には店舗があるそうです。

ここも行ってみたいです。

「Falafelista」(広尾)
https://www.instagram.com/falafelista.japan/

これは、今週の月曜日に、伊集院光の朝の番組で
紹介されたそうです。
https://www.tbsradio.jp/559082

来週月曜日まではradikoで聴けます。

2021年2月13日

心に移りゆくよしなしごとら

1. オリンピックの外圧

オリンピックが「来る」という外圧で、
変わったことと、変わっていないことがある。

完璧じゃないものの、大きく変わったのが
2次喫煙、3次喫煙の減少。

以前だったら、レストランや居酒屋で、
隣の客がタバコを吸っていたり、
同席者がタバコを吸い出したりということが
結構あったものですが、
それは激減しました。

東京都とそれ以外では、まだ違うところも
あるのでしょうが、東京都では、
主食を提供しているところでは
喫煙できなくなりました。
(喫煙室が残っているところは、まだ中途半端ですが。)

これは、オリンピック対策でしたよね。
非喫煙者の健康被害を減らすように、
2次喫煙を減らすというのは、
世界的な動きですから。

2つ目。日本が女性をまともに扱っていないということが
先週から今週に掛けての森会長辞任劇で、露呈しました。

これは、まだ端緒に就いたばかりで、
これからの推移を注視しなければならないし、
できるところでは、声を挙げて行かなければならない問題です。

男女平等達成度が、世界で120何番目かというのは、
日本が変化して、順位を上げることができるのかどうか。

今の与党には、本気で変える気は、今のところ無さそうですけど。

3つ目。これは、実際に世界から、選手及び観客が来ることに
なれば対応せざるを得なかっただろう事柄ですが、
おそらく来ないので、対応されないだろうという事柄です。

「公衆浴場、温泉、スポーツジム、プールなどに
 タトゥーがあっても入れるようにすること」

これは、本音と建前問題でもあります。

本音は、お「や」文字さんたちに入ってほしくないということでしょう。
でも、それを言語化して書くこと自体も避けたいので、
その人たちを含むカテゴリー、それは他の人たちも含むけれども
全部無条件に排除してしまおうという魂胆でした。

そこで、建前として刺青、タトゥーのある人は全て排除するという
線引きをしました。
「タトゥーは、小さいワンポイントでもダメです」とまで
書いている店舗もあります。

世界的な基準からすれば、これはかなり突飛なのだけれど、
これを擁護する「街の声」には、

・日本は日本独自の文化があって、世界と違ってもいい。
・日本人は、刺青を犯罪者と結びつけるので致し方ない。
・日本人は、刺青を見ると嫌悪感、恐怖感を覚える。
・タトゥーを入れる人たちは、国内で不便があることを
 承知していたはず。

などがありました。

でも、実際に、選手や、観戦客などが大挙して
来日することになれば、そこは、上記の業界も、
対応し、開放せざるを得なかった筈です。

選手も観客もおそらくは来ないし、
ということで、この変化は起こらないだろうというのが
ちょっと残念です。

2. 「圧」考

「圧(あつ)」というのは、以前は、他の漢字と組み合わせた
場合しか使われなかった、拘束形態素だった覚えがあります。

圧力とか、水圧とか。

でも「圧」が、単独の名詞として使われることが、
ここ数年で増えて、定着してきた感があります。

「女子からの圧を感じる」
「あいつ顔に圧があるよね」

とか。
一時の流行りだとは思うけど、「自動化」して
定着していくのでしょう。

3. 「断交」考

右寄りの方々が、「韓国と断交」を声高に叫んでいますが。

それは一体どういう意味?と訝しくなります。

それが、国交を断絶するということであれば、
国交が断絶されている日本と中華民国の現状を見れば、
民間の交流は非常に盛んであり、
右寄りの方々が望むような結果にはならないと思われます。

彼らが望むのは、韓国にいる日本人が全て日本に帰国して、
日本にいる朝鮮半島系の人たち(どこで線を引くのか?)が
全て「帰国」して、交流を一切断つということでしょう。

それには、外交を断つ断交では全く足りなくて、
鎖国をするしかないでしょう。

北の共和国はほとんど鎖国に近い状態であるにしても、
韓国に鎖国を強要する手段はあり得ません。

となると、日本が鎖国するしか無いですね。

右寄りの方々はそれを本当に望んでいるのでしょうか?

4. 男なんで

最近、某所で、「男なんで性欲強いです」という
記述を見ました。

まあ、何も珍しいものではなく、良く見る言表ではあります。

ところで、これの何が問題かというと、

・自分ではなく、自分の属する集団(←自分の属性)を利用している
・その集団には、ステレオタイプ的な特徴があると断じている
・その特徴を理由とすることが、何も問題が無いことであるかのように考えている

というところですね。でも、「集団」の「ステレオタイプ」って
固定的に近いものもあれば、人によって違うものもある。
固定的なものも、実は、事実に即したものというより
社会的な規範として、外から押し付けられて、内面化しているものもある。

でも、そもそも集団のステレオタイプに「根拠をおく」っていうのが
とっても危ういと、私には思われます。

以下のような言表も見かけます。

・「自分がスリムなので、スリムな人が好きです」
・「自分がスリムなので、ふくよかな人が好きです」

それぞれに、「集団」の「ステレオタイプ」を作っていて、
それらが相矛盾しているという状態になっています。

つまり、それは根拠としては、全く不適格だということです。

・「日本人なので、納豆が大好きです」

っていうのも、言ってしまう人が結構いそうだし
聞いたことがありますが、
これに眉を顰める人、猛烈抗議する人がいることは、
容易に想像がつきます。

その抗議には、「集団」を縮めて対処する人もいるでしょう。

・「関東出身なので、納豆が大好きです」

でも、そもそもその「集団」に根拠を置くというの、辞めませんか?

・「私は納豆が大好きです」

でいいじゃないですか。

あ、これは、日本語圏だけの問題ではなく、他の文化圏でも
見られる言表のパターンだとは思いますけどね。
でも、それが言われる度に、同属性で、その「帰結」と
一致しない人たちが、「自分は違うんだけどな」と
ちょっと心を痛めるようなことがあることにも
想像力を広げていたいと思ったりしています。

やけぼっくいに火が点かなかった

某Gアプリで、約30年も前に
地方都市に住んでいたときに、
片想いで好きだったPさんとマッチングしました。w

その人、D専なので、
当時の僕のことは、全く眼中に無かったんだよね。

でも、電車の無くなった後で、
薄野から車で送ってくれたりは数回あった。

で、一気に30年程過ぎて。

マッチングして、ブリまでもらって。

Lineに移行して会話してたんだけど、
あちらは、30年前に知り合いだったことを
全然思い出していなかったみたい。

僕の方がかなり体重増したからね。

でも、その人の好みは、もっと太い人みたいで、
突然返事が来なくなりました。w

(そう言えば、ミケ専だったっけ?みたいな)

僕の1つ上なんだけど、
若さを保ってらっしゃって、
何より超細いまま。

まあ、結局何にもならなかったということで...。

達者でな〜!w

ことば2題

1. Devil's Advocate

家人が、割とdevil's advocateで、
僕が思い込んでいることを、
「そういう解釈だけじゃないんでね?」
と気づかせてくれることも多いので、
ありがたいときは多いのだけれども。

それが的外れなこともあるなあとか。(笑)

2020.12.31の我がツイートから。

洗濯機でクズをとるやつを、多くの人が共通で呼ぶ呼び方が無いなと思って、それは、以前名前が無かった「プチプチ」みたいだなと思ったら、家人が「一つの名前に決まっているものなんてそうそう無いでしょう?」と。あー、取り敢えず反論してみるdevil's advocateなのねー、みたいなw

いやー、誰に聞いても、少なくとも関東(東京)共通語圏の
話者なら、ほとんど1つの答えで帰ってくるものあるでしょう。

「鍋」とか。

でも、それがそもそも記号内容(シニフィエ)に対応する
記号表現(シニフィアン)命名が定まっていないものがあって、
1980年代に我が指導教官世田谷のE先生は、
「クッキーの缶のクッキーの上にある、気泡がたくさん入っている
プラスチックのシート」は、もちろん業界では名前があるだろうけど、
我々一般人には、共通した名前が無いと指摘していました。

今では、それはプチプチと呼ばれたりすることがありますが、
でも、我が90代の父に「プチプチ」って言っても
通じないと思います。

そういう意味では、洗濯機の中で、「クズを取るやつ」は、
もちろん業界では専用の名称があるだろうけど、
我々消費者の間では、共通した名前で呼ばれていないんでは
ないかと思ったわけです。

名前が無いもの、名前が1つに決まらないものの方が
例外的でしょう。

ということで、それにdevil's advocateしちゃった家人は、
ちょっと勇足だったかな、と。

閑話休題。

もう1つ、家人のdevil's advocateを。

2021.1.30のツイートから

アイナ・ジ・エンド - 金木犀(歌詞)https://uta-net.com/song/295882/ ♪まぐわいの後の一刻に♪の「まぐわい」を聞いてワーワー言ってたら、家人が、「のぶさんが思ってる意味じゃないかも知れないよ!」と。いやー、そこはそう意味が拡張したりしにくいものでしょう。なんでもdevil's advocateしないで!w

「まぐわい」ね。まあ、何らかの比喩的なテクニックで
意味を拡張したり、ずらしたりすることができないと、
完全に否定することはできないけれど、

この作詞者は、わざと、「セックス」とど直球に言う代わりに、
ちょっと古語めいた「まぐわい」とずらすことで、
「セックス」に伴う連想などを逆に減じたのでは無いかなと。

ネットだとそれは、「セックル」と言ってみたり、「セクロス」と
言ってみたり、「セッセセ」と言ってみたりするという
新たな造語によるずらしをすることが多いと思うけれど、
それを古語ちっくな「まぐわい」としたところは、
詩人たる作詞者の工夫だったのではないかと思いました。

この場合はむしろシニフィアンの方をずらすことによって、
シニフィエを固定したのではないかと、今となっては思います。


2. 大阪方言

最近、ラジオで大阪方言の様々な変種を聞く機会があリます。

「大阪方言」と言っても、大阪で、大阪の
オーディエンス向けに喋っている時と、

東京あるいは全国ネットの番組で、
広い地域に散在するオーディエンス向けに喋っている場合とでは
違いがあるとは思うのですが、

後者の場合でも、中高年の「全国向け大阪方言」と、
二十歳前後の若いアイドルの「全国向け大阪方言」では、
後者の方がより関東(東京)共通語の影響を受けていると、
全くの部外者な私でも感じるところがあります。

どこが?と言う話は、今後ネタとして使わないとも限らないので、
今はバラさないでおきます。

2021年2月19日

マジョリティー vs. マイノリティー

1つ目のリンクは違っていたので、直しました。(2/20)

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マジョリティー vs. マイノリティー

その辺りに関して、刺さる記事がありました。

あなたは「自分は森さんじゃない」と言えますか? マジョリティの"特権"とは何なのか
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/denial-racism

社会学者 ケイン樹里安さんに対するインタビュー記事でした。

大学の授業ではジェンダーやセクシュアリティ、障害や人種にまつわる社会問題をテーマとして扱っているのですが、ある学生から「結局マジョリティって何者なんですか?」と聞かれたことがありました。

そのとき、とっさに出てきたのが「気にせずにすむ人々」「気づかないでいられる人々」という言葉だったんです。

マジョリティは、社会に不公正・不平等があるという問題を、そもそも気付くことができない。もしくは気付いたとしても、スルーできる、立ち去ることができる。そうして、意図せずともそのような構造の維持や再生産に加担してしまうのです。さらには、問題を見て見ぬフリをすることで、利益を得ることもあります。

マジョリティー = 多数派、マイノリティー = 少数派、
まあ、数の上でそれに当てはまる場合もあるけれど、
そうでない場合もある。

男性 vs. 女性なども微妙だし、
植民地統治下の社会での、支配者と被支配者の関係も
数の問題ではないでしょう。

是非、ご一読をお奨めします。

ケイン樹里安・上原健太郎『ふれる社会学』
Amazon.co.jpによる
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4779306183/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_21VG2N92T52AQERSQJ9C

もお薦めします。

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それに関連して、

森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』WAVE出版、2020年

記事では、6冊のうちの1冊として紹介されていますが。

「性差別」を考えるための6冊 by フェミニスト書店「エトセトラブックス」
https://www.gqjapan.jp/culture/article/20210205-etc-books-guide?utm_content=buffer28264&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

上のケイン樹里安さんの言葉との関連で言うと、
まさに、マジョリティーがマイノリティーに投げかけて、
その不均衡な関係を保全する道具として発せられるのが
「ずるい言葉」でしょう。

「10代」が主要なターゲットですから、
「大人」と言うマジョリティーが、「10代」の
口(言い分)を塞いでしまう言葉ということなんでしょうが、

最近の、「わきまえておられる」っていうのも、
男性が女性の言葉を封じ込めるための、
「日常的な」「さりげない」言葉として用いられたという
ことでしょう。

森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』
Amazon.co.jpによる
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4866213035/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_CYV5Q41D5AVWFQHTH800

2021年2月20日

ノンバイナリーの利用と消費

https://twitter.com/chang_minori
鈴木みのりさんの2月19日のツイートより。

身体、服装、振る舞い、制度、科学にまで及ぶ、異性愛・家族主義な再生産のシステムとしての二元(バイナリー)な「男/女」というジェンダー規範が支配的な社会で、人称「they/them」の訴えなど闘争し、現実に生きる人々を省略するフィガロ https://twitter.com/madameFIGARO_jp による「ノンバイナリー」のコピー化は、1/5

不勉強で悪質だと思います。「◯◯が纏う黒人」「女性というスタンダード」みたいに、他の現実に生きるマイノリティ属性を持つ人々を指す言葉を扱いますか?(女性であることは変わりないけど)〈ボーイッシュ〉や(男性的とされてきたアイテム:例えば肩の強調されたジャケットに)〈フェミニティ 2/5

を感じさせて〉と、シスジェンダーでバイナリーなジェンダー観や異性愛規範を疑いもせず「新しい何か」「着せ替え可能」な扱い。日本のファッション誌では「ジェンダーレス」含め、〈軽やかにジェンダーの壁を超越〉程度の認識でコピー化してきたけど不勉強にもほどがある。ノンバイナリーは広義の 3/5

トランスジェンダーというタームに含まれるし、男女二元論に自分を一致しないと思いながらも、身体や服装にこびりつくジェンダー規範と葛藤し、女性的・男性的なノンバイナリーという部分を引き受けたりしながら、実際に生きているわけで。高畑さん自身がもしかしたらそうなのかと考えもしたけど、4/5

ページ作りとしてあくまでノンバイナリーの知識や歴史を考慮していない、薄っぺらさ。トランスやノンバイナリー、ジェンダークィアな人々が現実にどういう偏見を向けられ、どう生き延びようと、名乗ったり隠したりしているのか? フィガロ
@madameFIGARO_jp
編集部の方々は再考してみてほしいです。5/5

トランスジェンダーの内、FTM、MTFでさえも、
究極的にはバイナリー(男女二分法)の枠内であり、
一極から、他極への移行を指向する。

(実際には、その指向に関わらず、
 中間的段階の人たち、
 「パスしない」人たちが多く
 いますが。)

それに対して、ノンバイナリーを自称する
SOGIの一部の人たちは、FでもMでもない
ところに、落ち着きどころを指向し、
それを安定化させるために日々戦ってきている。

それを、その外側に本来いる人たちが
ファッションとして真似して消費する。

そこに違和感が感じられると言う。

--

SOGIの様々な表象(とそれに類似した何か)が、
「外側の人間によって」安易に消費される
と言うことは、よくあることですけどね。

--

もう、大衆化しすぎていて、
もはや、独立した文化表象になっている
(男性同性愛に対しての)BLとか。

--

男性の異性装(女装)から
MTF TGの、ジェンダー自認に従った自身本来の装いまでは、

ウチから、ソトまで、これもグラデーションかも知れませんが
様々に「使われて」います。

MTF TGの、ジェンダー自認に従った自身本来の装いは
もちろん、最内部に位置するものだと思います。

男性同性愛者の、幾分カリカチュアライズされた
(常時のではなく)イベントや酒場などでの女装は、
上のものよりは、もうちょっと外側にあると思いますが、
まあ、同じSOGIなので、免罪されている感じでしょうか。

--

それに対して、(多くは異性愛者の)
シスジェンダー男性による女装も
時に話題になります。

大型船に乗船している船乗りが赤道を越える際に
女装をする「赤道祭」も知られています。

また、犯罪的ですが、女性の裸が見たい一心で、
女装をして、女湯の着替え室に潜入する
シスジェンダー異性愛男性も後を断ちません。

バンドBRAHMANのRonziさんの女装も
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/27313
女性アイドルとの同一化を志向したものなのでしょう。

--

たくさん事例があるから、いいと言うことには
ならないとは思いますが、

ノンバイナリーと言う、まだ「聞いたこともない」人も
多そうな概念が、部外者による「利用」と「消費」に
すでに組み込まれてしまっていると言うことでしょうか。

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