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記号内容のズレと多岐化

とあるGの若い男性が、

「梅田の空に虹が出てた〜」

と、写真付きでツイートしていた。

それに関して、僕は、
「LGBT+ のシンボルである虹を見て高揚したんだな」
と思った。

それを、家人に言ったところ、
「そんな意味、無かったんじゃないの?
 ただ虹がキレイだっただけじゃないの?」

的に反応してきた。

まあ、そのツイート主に聞かないと
わからないことだけどね。

まあ、虹を記号と見たときに、
記号表現(シニフィアン、能記)としての虹は
それを見る人によって、様々な意味
(記号内容、シニフィエ、所記)に取れますよね。

レインボーフラッグだって、
1978年のサンフランシスコの
LGBT+パレードで初めて作られた
当初8色、後に6色になったものは、
LGBT+当事者の多くにとっては、
LGBT+ムーブメントのシンボルであるけれど、

レインボーフラッグっていう時点で、
6色に水色を加えて7色にし、
「PACE(平和)」という文字を書いた
平和のレインボーフラッグというのもあるし。
(それを、LGBT+のパレードで使う人もいるし)、

それら2つの意味がまず「発信」されている。

その他の虹を使ったデザインや、
気象現象としての虹に、
「何の意味を読み取るのか」というのは、
まあ、その2つにはとどまらないでしょうね。

とはいえ、ニュージーランドで同性婚が法制化
されたときの、議員さんの有名なスピーチでは、
締めに「ゲイ・レインボー」っていう言葉が
使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=S1gca7hAwIM

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私がまだボディーピアスをしていたとき、
私はそれを記号として、なにか意味を
発信しようとしていたわけではなく、
単に北米的なファションとして
やっていただけなのですが、

それを記号として受け取る人はいて、
その1つの解釈は、
「この人は、SMのMで痛いことが好きなのだ」
というものでした。

その頃我が意に反してよく「痛く」されました。(笑)

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最近だと、タトゥー。

外国にだってスティグマはあるだろうけど、
でも、多くの人々が、日本では考えられないくらいに
タトゥーを纏っている。

日本での意味は、あの意味で捉える人が多いでしょう。

やっと、雪解けが始まりかけてはいて、
温泉、銭湯などが、特に2020年に向けて、
タトゥーをしていても、お客として排除しないように
しようとしはじめていますが、
その動きは、ものすごく遅いです。

これも、人によって読み取る意味が、
多岐化しているものですよね。

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2019年8月10日 23:33に投稿されたエントリーのページです。

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