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なぜオネエでないゲイはテレビに出てこないか

オネエとは、

・性転換した人(MTF TS)
・女装する人
・女装してないけどオネエ言葉を使うゲイ
・ゲイじゃないけど、オネエ言葉を使うノンケ
(ちょっと前まで、上記カテゴリーにイマイチ属さない
 ゲイがテレビに出るためには
 青いアイシャドウを塗られたりしてた。<笑>)

なんか、彼らがテレビでもてはやされてる感はあるけど、
所詮は笑われ役。

彼らには何しても構わないという道化役。

で、なんでオネエでないゲイがテレビに出ないか。
あるいは、オネエでないゲイがカムアできないか。

それは、カテゴライゼーションとして、
オネエは、「他者」として範疇化できるからです。

見てくれからも、言動からも、「他者化」できない
ゲイなんて、テレビ(そしてお茶の間)にとっては
怖いのです。

でも、世の中での多数のゲイは、まさにその、
多数派「シスジェンダー・ヘテロセクシュアル」から、
見てくれと、言動では「他者化」できない
ゲイばっかり。

違うのは、同性と恋愛するということだけ。
(これは言動の一部なんだけどね。
 ちょっと見、見えないから「怖い」のです。)

で、ことを複雑化しているのは、
一般世間からは、他者化できないんだけど、
でも、ゲイ共同体内では、「うわー、ゲイっぺー」
っていうイカニモ系の存在。

(ジム通いして、いいガタイにしたり、
 短髪+髭だったり。)

ゲイが見たら、ゲイゲイしくてしょうがないんだけど、
でも、一般世間からはやっぱり、「他者化」できない。

そんな、「どっちから見るかでカテゴライゼーションが違う」
ゲイが増えています。

で、ゲイは、そこの中に、ゲイかどうかわからない人も
入れてしまう。中田姐とか、平井堅ちゃんとか。

でもやっぱり、世間一般と、ゲイ共同体との綱引きは、
どうしても社会的な力関係から、世間一般の方が強くて、
イケニモ系でさえも、やっぱり、テレビ的にはカムアできない。

なんていうか、この堂々巡りは、まだまだ続くんだろうなぁ、と。

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2012年8月19日 07:42に投稿されたエントリーのページです。

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