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「キメる」考

(1)「ネコにまたたびをキメて愛でたい」

と呟く人がいた。

ちょっと改変すると、

(2) みきが 猫に またたびを キメた。

これに次の文を対比してみる。

(3) みきが 風邪薬を キメた。

(2)と(3)を対比すると、
(2)の受益者「猫に」を削除したものに相当する
(3)では、受益者が動作主「みき」自身であることがわかる。

つまり、(3)は、単純な他動詞文の形をしているが、
文成分として明示されない
再帰受益者を含意しているようにも見えるということである。

単純な他動詞文の形をしていて、
文成分として明示されない
再帰受益者を含意しているものって
実は結構あるんじゃないかと思えてきたと
いうのが、今回の経過報告です。

(幾分グルジア語の間接態に似てますかね?)

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2012年6月11日 22:45に投稿されたエントリーのページです。

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