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同音異義語の連想喚起力?言霊

(「事実」がわからないように、いろいろと入れ替えています。)

ニセコサイダーに桃味がでた。(事実と違います)

そこで、「ニセコサイダーの桃味飲まなきゃ!」と
呟いたところ、友人から「桃だよ!」の反応がありました。

確かに、「百(もも)」の付く名前のある人を避けてはいる。
だからといって、桃味サイダーを飲まないという考えは
僕には浮かばなかった。

同音異義語にまで「言霊」が及ぶとは考えていないし、
それによって、「もも」と名の付くもの全てを
忌避する気も起きはしない。

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しかし、その一方で、言語を越える同音あるいは類音異義語が
思わぬそして好ましからぬイメージを喚起して、
失笑を買ったり、めんとむかって大笑いされたりすることがある。

スワヒリ語で、クマモトとは、「火の『女性器』」という意味で、
熊本出身の人は、スワヒリ語流通地域では笑い者or人気者になる。

また、言語を越えた同綴り異義語が人の興味を引く事もある。

英語の同綴り語とはなんの関係もない、オーストリアの村名
Fuckingが、英語話者の興味を集め続けているらしい。

写真を撮りに行く人や、村民に電話を掛けて大笑いする人まで
いるらしい。

どちらも迷惑な話ではあるが、同音異義でも類音異義でも
同綴り異義でも、他言語話者にあるイメージを喚起してしまう
ことはよくあることではある。

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最初の話にちょっと戻すと、忌み言葉という事例はある。
神、死者、熊などの「強大な力」を持つ存在の
名前を口にしないという習慣である。

その様な習慣を持つ言語では、単語が、程度の差こそあれ、
どんどん入れ替わっていったりする。

でも、僕は、現代に生きる言語学徒として、
「ボーズ憎けりゃ、スピーカーまで憎し」のような、
「もも」と名前の付くものを全て忌避するような
忌み言葉とそれを拡大した関連行動に出る積もりは
まったく無い。

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2010年10月26日 00:42に投稿されたエントリーのページです。

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