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レコード、ビデオ、活字

いまどき、レコードを聞くと主張する人は、
CDではなく、本物のレコードを聞く人だろう。

いまどき、ビデオを見ると主張する人は、
DVDではなく、本物のDVDを見る人だろう。

でも、「活字中毒です」っていう人達は、
実際には、殆どの場合、活字で活版印刷されたものを
読んではいない。

(古い書籍、雑誌や、活版印刷を続けている
 零細出版社の出版物を除いては。)

でも、やっぱり、「活字中毒です」としか
言いようがないんじゃないだろうか。

DTPや、写真植字で印刷されたものは、
活字を使っていないのだけれども、
「活字中毒です」というときの、
「○○中毒です」の、「○○」を埋める
新しい名称が、一般には定まったり
広まったりしていないのだ。
(もちろん当該の業界で呼称がある
 可能性はあります。)

「フォント中毒です」と言ったら、
なんか別なものを想像してしまうし。

命名が欠けているので、古い「活字」に
再登場をいただく以外に方法が無いという
ところだろうか。

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2010年6月 9日 09:37に投稿されたエントリーのページです。

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