多文化社会コーディネーター養成講座 受講者30名が全課程を修了しました。(社会連携活動)

 多言語・多文化化によって起こる様々な課題に、多様な人々・組織・機関との連携協働で対応していける人材を養成すべく、本養成講座では、日本社会において課題が顕著になりつつある、「政策」、「教育」、「市民活動」の3つの分野に絞り、3つの専門コースを開講しました。
 3つのコースの専門領域はそれぞれ異なりますが、「多文化社会コーディネーター」として心得ておくべき包括的知識と実践のための理論は、「共通必修科目」として3コース合同で学びました。その後、コース別に分かれて「専門別科目(秋期)」を受講し、その間に「個別実践研究」として受講者は、現場における実践課題に取り組みました。「専門別科目(冬期)」の前には、実践研究小論文を提出し、最終プレゼンテーションを経て、各コース10名、計30名の方が全課程を終了し本学学長の亀山郁夫から修了証が授与されました。
※第1期修了者の一覧は■こちら■からご覧いただけます。

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●「専門別科目(冬期)」は2009年2月各コース別に行われました。自らの実践について、1人の受講者につき20分のプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションの後には、別の受講者がファシリテーターとなって、30分の議論を展開しました。

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(相互に議論を深める受講者)

●「プレゼンテーションのファシリテーションも自分たちでやったのは相手の話を分析的に聞くことになり勉強になった。」との声も聞かれ、受講者同士が共に課題を分析し、解決の方策を考えることができたといえます。講座は終了しましたが、受講者の実践はこれからも続いていきます。実践への決意は、「ふりかえりシート」にも表れています。

今回の講座および実践を通して、改めて団体のミッションと自分自身のあり方を問い直し、再定義することができ、非常に有意義でした。コーディネーターは、人や組織の可能性を見出し、つなぎ、協働させるなかで、関わった人と社会に新しい価値を生み出していけるとても楽しい仕事だと思います。フレームワークをいただいたので、今後も実践の中で自分を磨きながら多文化社会創造に貢献できれば幸いです。(市民活動コース 受講者)

 このような受講者たちの実践を支えるべく、本センターではさらなるステップを用意しています。現場での実践を発信する場として、本センターの研究誌「多言語多文化―実践と研究」へ「実践型研究論文」を投稿することを推奨しています。また、1期生の「実践研究交流(ラウンドテーブル)」を夏に開催する予定です。実践のプロセスを引き続き共有し、受講者のネットワーキングをすることを目指します。

日時: 2009年03月04日