「多言語・多文化教育研究センター開所記念 東京外語大で明日シンポ」 《毎日新聞》

 東京外国語大多言語・多文化教育研究センターの開所記念シンポジウムが8日午後3時半から、府中市朝日町3の同大で開かれる。センターは、在日外国人をめぐる問題に対処できる人材の育成などを目的に4月に発足。全国の大学でもまだ珍しい取り組みで、シンポジウムでは、「多言語・多文化時代における大学の役割」について討論する。入場無料。
 法務省によると外国人登録者だけでも昨年末に201万人と総人口の1.57%に達し、さまざまな摩擦や問題も起きている。センターは▽人材育成▽研究▽社会貢献が活動の3本柱。「日本人論」を学んだり法廷通訳らの話を聴いたりする特別課程の講義があり、約100人の学生が学ぶ。
 センター長の高橋正明教授は「在日外国人の問題は社会の様々な面に関係してくるのに、これまで体系的な取り組みが遅れていた」と話す。問い合わせはセンター(電話042・330・5441)。

日時: 2006年07月07日