はるひ野小中学校 小学6年生「難破船ゲーム」

はるひ野小中学校  国際理解教育実践 「難破船ゲーム」

6月に小学5年生、10月に中学1年生を対象に国際理解教育を実践した
はるひ野小中学校で今度は、小学6年生の「外国語活動」の時間に、「コミュ
ニケーション」をテーマにワークショップを行いました。

場所:川崎市立はるひ野小中学校(小田急線「はるひ野」駅より徒歩5分)
実施日:12月10日(金) 1時間目~6時間目
対象:6年生3クラス (2コマ×3回)

この「難破船ゲーム」、「皆さんは、乗っていた船が嵐に遭ってある島に流れ着きま
した。この島に住む人たちには、日本語も英語も通じません。壊れた帆を直して日
本に帰るためには、島の人たちに助けてもらわなければ…」という状況設定。子ど
もたちは各国のコインや外国語のフレーズが書かれた「辞書」を頼りに、身振り手
振りやアイコンタクトを工夫して体当たりでコミュニケーションに挑戦しました。
今回実践した「難破船ゲーム」は昨年10月に府中市立住吉小学校での実践で作
成したものの改良版です。同実践に参加した学生の中から2名、国際理解教育に
初めて参加する学生4名を含む10名の学生がチームとなり取り組みました。

参加した学生の声:
菅野さん(カンボジア語専攻)
昨年度「難破船ゲーム」を実践した際、ゲーム中に伝えきれず最後にメッセージと
して補足的に伝えたことを、今回はゲームをする過程で子どもたちに伝えられたと
思います。言語を学ぶことが当たり前になっている私たち外大生にとっても「なぜ
自分たちは外国語を学ぶのか?」と自身に問い直すきっかけになったのではない
でしょうか。

中谷さん(スペイン語専攻)
国際理解教育に携わったのは初めてで、当日まではイメージがよく掴めず不安で
した。ですが、子どもの伝えようとする意志、あきらめない粘り強さを感じられたの
が良かったです。

12月14日(火)に開かれた振り返り会では、この他にも「島民と交渉を重ねるご
とに子どもたちの表情が明るく変わっていった」「コミュニケーションに必要な気持
ちの持ち方は伝わったのでは」などの意見が出ました。多文化コミュニティ教育支援室
の一つの財産として、この「難破船ゲーム」を引き継いでいきたいですね。

実践に参加した学生メンバー
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背中に貼られたイラストを頼りに航海の仲間を探そう
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いざ航海へ出発!
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島民とカンボジア語で交渉できるかな?
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こちらはロシア語。
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子どもたちが使った船と辞書
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多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)