旧ソ連構成諸国、中東欧諸国、その他の移行諸国の体制転換過程や、転換後の政治・経済・社会の現状を対象とした文献を講読することを通じて、
- 卒業論文のテーマとそれに取り組むアプローチを決める
- 文献・資料を正確に理解し、要約・論評する能力、そしてプレゼンテーションとディ
- スカッションのスキルを高める
- 文献・情報を検索し、処理する技術を身につける
ことをおもな目標とする。最終的に学年末にゼミ論文の提出を義務とする(400 字詰原稿用紙に換算して40 枚相当以上の分量)。
今年度は、「ソ連解体20 周年」を共通のテーマとする。このテーマには2 つの方向性がある。ソ連解体を回顧する議論には、旧ソ連の人々が現在置かれている政治、経済、社会、国際関係の状況が反映している。そこで1
つの方向は、ソ連解体をめぐる議論を手がかりに旧ソ連諸国の政治と経済の現状を考察することである。ソ連解体をめぐる議論はまた、「20 年前に起こったのは何だったのか」として事実と評価を再確認することでもある。そのことは、ソ連末期にどのようなプロセスが進行していたのかを考察することにつながる。それがこのテーマのもう1
つの方向性である。