外国語教育学会
第7回大会
今年も学会は無事終了しました。 皆様、ご協力ありがとうございました。
日時 2003年10月11日(土)
10:00〜17:40
場所 東京外国語大学
府中キャンパス
当日入会可能



プログラム    
午前の部 研究発表 108教室 (10:00-14:00)  
開会の辞 黒澤 直俊 (東京外国語大学教授、外国語教育学会常任理事) 10:00-10:10
 

司会 萩野 博子 (早稲田大学非常勤講師)

 
 

1.「使える英語」を目指してーreading

  高棹 聰子(大東文化大学非常勤講師)

  「使える英語」という目標を、readingに絞り「英語の情報を適確に処理できる能力」という点から考えた。一手段としてparagraph readingをCommunicative Approachを基に考察し、授業に導入し実験したものである

10:10-10:35
2. ビジネス向けパソコンソフトを利用した教材作成
     ・・・マイクロソフト・パワーポイントを例に・・・

   奥山 慶洋(茨城工業高等専門学校)

ここ数年、学校の一般教室にもパソコンやプロジェクタが導入されつつある。それを活用するために、多くのパソコンにインストールされているプレゼンテーションソフトを用いた教材作成の方法および実例を示したい。
10:35-11:00
 

司会 佐野 洋(東京外国語大学助教授)

 
3.英語教育における新評価システムの課題

  馬場 哲生(東京学芸大学助教授)

新学習指導要領の導入に伴い、絶対評価と観点別評価を機軸とする新しい評価システムが導入された。英語教育における新評価システムの理論上・方法論上の問題点を分析し、現場での対応策ならびに改善案を提言する。

11:00-11:25
4.アラビア語およびアラビア文字の入門書における活字の問題とアラビア文字の習得

  榮谷温子(東京外国語大学非常勤講師 )

アラビア語や文字の入門書で用いられている活字の形が、手書きの文字形と食い違う点のあることから、学習者の文字習得に障害を生じさせている。問題点を整理し、解決策を考えたい。

11:30-11:55
昼食・理事会
11:55-12:25
  司会 秋田 辰巳(甲府市立甲府商科専門学校)
 
5.疑似体験による日本人英語学習者の異文化適応度の調査

  本田勝久・佐久正秀(大阪教育大学・大阪信愛女学院短期大学)

平常では意識することのない「異文化接触」を意識させることが、異文化理解教育の基礎であると考えられる。異文化に対する寛容度と真価を認める度合いを調べ、異文化擬似体験に関する調査を実施した結果を報告する。
12:25-12:50
 

6.効果的な遠隔地教育に向けて

  高森絵美(東京外国語大学大学院博士前期課程)

放送大学の日本語教育を対象に遠隔地教育における教材の位置付けを試みた。遠隔地教材は学習者に直接的インプットを促し、アウトプットとしての自主学習に連結するため、タスクが効果的に提示されることが望まれる。

12:50-13:15

 

7.「意見を言う」という機能に関する一考察

  木林理恵・謝韞(東京外国語大学大学院博士後期課程)

TUFS-Dモジュールには「意見を言う」という機能がある。 意見を言うとは、客観的事実の叙述以外の談話すべてに当てはまるものなのではないか。他の機能との線引きはできるのか、典型的な言語形式はあるのかといったこと について、自然会話データをもとに考察した。

13:15-13:40




シンポジウム 外国語教育のIT化
−現状と課題−
 
紀要掲載内容 115教室  
挨拶 野田 哲雄  (東京学芸大学教授、外国語教育学会副会長) 13:50-14:00
基調講演
富盛 伸夫  (東京外国語大学教授、外国語教育学会会長)  14:00-14:30
シンポジウム


報告者

境 一三 (ドイツ語 慶応大学教授)

山崎 吉朗 (フランス語 カリタス女子中学高等学校)

前田 啓朗 (英語  広島大学助手)

木越 勉、阿部 一哉、結城 健太郎、中田 俊介
   (東京外国語大学大学院博士課程)

14:30-16:30
  司会 川口 裕司  (東京外国語大学教授)  
 

 

 
休憩    
     
自由討論  

16:40-17:00

総会  

17:00-17:20

閉会の辞 伊藤 嘉一
(東京学芸大学名誉教授、外国語教育学会名誉会長)

17:20-17:40

懇親会   18:00-20:00



シンポジウム 外国語教育のIT化−現状と課題−
 
 

CALL (Computer Assisted Language Learning)、WBT (Web Based Training)、E- learning等といったIT技術を利用した外国語教育は、昨今ますます重要性を帯びつつある。確かにIT技術の進歩やツールとしてのコンピュータは、学習者に多くの可能性を約束するものである。しかしながら、こうした外国語教育の先端化によって、ほんとうに第二言語習得は身近で、効率的で、容易なものになるのだろうか。想像を超えるスピードで発展しつつあるIT環境を前に、私たちは今一度、歩みを止めて、現状と将来の方向を見極めておく必要があるのではないか。シンポジウムでは、国内の様々なIT化の取り組みを紹介しつつ、その現状と課題を明らかにする。

報告者

境 一三 (ドイツ語 慶応大学教授)
   CALLとTBL (Task Based Learning) /教員養成におけるCALLの扱い

 ヨーロッパのCALLで現在研究の中心となっているBlended LearningやTBL をネットワーク環境でいかに行うかを考える。また教員教育の質を上げることが急務だと思われるが、 CALL研究も、教員教育の一環として行う必要性を感じている。

山崎 吉朗 (フランス語 カリタス女子中学高等学校)
   コンピュータを語学教育で利用することは価値があるのか?


 このテーマに対する解答を出すために、学習効果を検証するためのシステムを構築した。そのシステムを使って行った実践、実験、検証について述べる。具体的には、従来の紙教材とコンピュータ教材との学習効果の比較検証、教材の作り方による学習効果の比較検証、電子黒板の利用による学習効果の検証についての事例報告である。

前田 啓朗(英語  広島大学助手)
   CALL利用の外国語教育を効果的にする方策

 
広島大学のメディアセンター外国語系、CALL設備を利用した外国語教育、カリキュラム・シラバス、教職員のスキル、 SALL設備を利用した外国語教育、設備の提供体制、教材の提供体制、学習支援体制などについて報告する。


木越 勉、阿部 一哉、結城 健太郎、中田 俊介(東京外国語大学大学院博士課程)

   TUFS言語モジュール開発とその応用

 東京外国語大学大学院の21世紀COEプログラムにおいて開発されたTUFS言語モジュールの発音・会話モジュールの設計、その利用などについて報告する。




お知らせ −昼食と懇親会−

昼食

申し訳ありませんが昼食は各人でご用意ください。近くにコンビニがあります。

懇親会

懇親会は大学会館2Fの生協ホールで行います。ふるってご参加ください。参加費3000円は懇親会の受付でお支払いください。
年会費 一般 5000円、学生 3000 円、賛助団体 10000円

183-8534 府中市朝日町 3-11-1
東京外国語大学 外国語教育学会(川口裕司)
振込口座 郵便局 00120-6-33068